「乾燥剤」は使い捨てじゃない!再活用のコツ&何回も使えるようにする方法
食品の鮮度を保つために入っている「乾燥剤」。食品の袋に一緒に入っていますが、食べたあと、そのままゴミに出していませんか?
乾燥材は再活用できる便利アイテム。ゴミにするのはもったいないですから、乾燥剤の種類や再活用のコツ、活用法などを紹介。
乾燥剤の種類
乾燥剤にはさまざまな種類がありますが、よく見かけるもので再利用できる乾燥剤の特徴を紹介。
シリカゲル
シリカゲルは、透明な袋に入った透明や青色の粒状の乾燥剤で、一般的によく使われる乾燥剤です。シリカゲルの原料は二酸化ケイ素です。多孔質(たくさんの小さな穴が開いていること)で、広い表面積を持つ構造になっているため、高い吸着力を持ちます。
生石灰
生石灰乾燥剤の原料は酸化カルシウムです。酸化カルシウムは水分を吸収する性質を持っており、それを利用した乾燥剤です。生石灰の乾燥剤は、水分を急激に多く吸収したり、水に触れると熱を発することがあるため、取り扱いには注意が必要。
脱酸素剤
酸素を取り込んで湿気を防ぐ働きがあります。
これに含まれる物質は一回きりのカイロに入っているのと同じ還元鉄です。そのため再利用はできません。しかし、元々入っていた食品の消費期限が来るまでは効果がありますので、別の食品に移したりして、無駄にしないようにしましょう。
シリカゲル乾燥剤を再活用する方法
シリカゲルには青い粒が入っていますが、これは湿度の状態が色でわかるようになっているのです。
シリカゲルが水分を吸いきると青い部分がピンクになります。熱を加えるとピンクから青に戻り、再び水分を吸えるようになります。
温めるには電子レンジやフライパンを使う方法もありますが、手軽な方法として晴れた日に日光に当てています。2~3時間しっかり日光浴させれば大丈夫です。
空気中の湿気に触れると効果が落ちてしまう乾燥剤は、復活させた後もそのままにしておかないでください。
乾燥剤は空気との接触を避けるために、密閉できる容器に入れて保管するのがおすすめです。
使い方:粉物の湿気対策
粉物の食品や調味料は、水分を含むと固まってしまって使いにくくなります。
その場合には、乾燥剤が役に立ちます。
・糖類や塩類
・カレーの粉
・そうめんなどの乾麺
・のり
・コーヒー豆の粉
・粉末の薬
・小麦粉などの粉物
上記のような湿気に影響をうける粉物の調味料や食品に乾燥剤を加えておけば、固まっていたとしても2~3日でもとの状態に戻してくれます。
のりや乾麺は、ジッパー付きの冷凍用袋などに一緒に入れておくと水分から保護することができます。
使い方:衣類の湿気対策
シリカゲル乾燥剤をクローゼットに仕込めば、湿気を防げます。クローゼットにしまってあるバッグの中や引き出しにも入れると効果的です。大きなサイズのものはハンガーにかけてもOKですよ!
使い方:靴のカビ対策
靴の中は汗でぬれやすく、そのまま収納してしまうとカビや臭いの元になりかねません。履いた後の靴の中にシリカゲル乾燥剤を入れておくと、湿気を取り除いてくれるので、清潔な状態で保存できます。
使い方:カードの保管
子供が毎日楽しんでいるポケモンカードなどは、手の汗でカードが歪んでしまうこともあるでしょう。対策として保存用の袋にカードとシリカゲル乾燥剤を一緒に入れておくと、カードの形を整えることができます。カードを入れている箱にもシリカゲル乾燥剤を入れておくと、さらに湿気を防ぐことができます。
使い方:携帯電話
携帯電話を水に落としてしまって、新しいのを買わなきゃと思ってしまうことはありませんか?
でも、まだ諦めるのは早いですよ。携帯電話の中の水分を取り除くために、乾燥剤に入れてみるのはどうでしょうか。
水に浸かったら、さっと水気をふきとって、乾燥剤を入れた袋に携帯電話を入れて3日間ほど放置してください。
これだけで携帯電話が元に戻るかもしれません。
生石灰乾燥剤を再活用する方法:肥料
乾燥剤として役目を終えた石灰乾燥剤は、捨てるのではなく、肥料として再利用することができます。中に入っている生石灰は、水に触れると熱を発する可能性があるので、作業の際は、手に乾燥剤の中身が触れないように手袋を着用してください。中身を土の上にふりかけて、しっかり混ぜてください。土の水分と反応して、土のpHを中和させてくれます。散布してから10日くらい経てば、苗を植えることが可能です。