非通知電話がかかってきて、「一体誰からなんだろう」と不安になったことはありませんか。営業電話ならまだしも、繰り返しかかってくる場合やしつこい場合は、ストーカーや嫌がらせの可能性もあって心配ですよね。
この記事では、非通知電話の発信者を特定する方法について詳しく解説します。キャリアのサービスからスマホアプリ、警察への相談方法まで、あなたの状況に合った対処法が見つかるはずです。
この記事でわかること
- 非通知電話の発信者を特定できるかどうかの真実
- ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの最新サービス比較
- 無料で使えるアプリと有料アプリの違い
- 警察や弁護士に相談すべきケースと手順
- 非通知電話を防ぐための具体的な設定方法
- 状況別の最適な対処法とフローチャート
- やってはいけない危険な方法と法的リスク
目次
非通知電話の発信者は特定できる?できない?
結論から言うと、非通知電話の発信者を一般の方が完全に特定することは、かなり難しいのが現状です。でも、状況や方法によっては部分的な特定や、発信者の行動を抑制することは可能なんですよ。
一般人が自力で特定するのは困難
非通知電話というのは、発信者が「184」をつけて電話をかけることで、意図的に番号を隠している状態です。この番号情報は携帯電話会社(キャリア)側には記録されているのですが、一般の受信者には開示されません。
電気通信事業法という法律で「通信の秘密」が守られているため、キャリア側も簡単には番号を教えてくれないんですね。これは個人のプライバシーを守るための大切な仕組みでもあります。
⚠️ 注意
インターネット上には「非通知でも簡単に特定できる」といった情報もありますが、多くは誤った情報や違法な手段です。確実で安全な方法を選ぶことが大切です。
キャリアやアプリを使えば部分的に対処可能
完全な特定は難しくても、キャリアが提供する迷惑電話対策サービスやスマホアプリを使えば、ある程度の対処は可能です。
例えば、次のような方法があります。
- 自動的にブロックする – 非通知電話を着信させずに自動で拒否
- 警告メッセージを流す – 「この電話は録音されます」といったメッセージで牽制
- データベースと照合する – アプリが持つ迷惑電話番号のデータベースで該当があれば通知
これらの方法では「誰から」までは完全に分からなくても、迷惑電話を減らす効果は十分に期待できます。
警察や弁護士経由なら完全特定も可能
もし非通知電話が脅迫的な内容だったり、ストーカー行為に該当する場合は、警察や弁護士を通じて発信者を特定できる可能性があります。
警察が捜査の必要性を認めた場合、または裁判所の命令があれば、キャリアは発信者の番号を開示することができるんです。これは法的な手続きを経た正当な方法なので、深刻な被害を受けている場合は迷わず相談してくださいね。
✓ ポイント
- 一般人による完全特定は困難
- キャリアサービスやアプリで「防ぐ」ことは可能
- 深刻な被害なら警察・弁護士経由で特定できる
あなたの状況はどれ?最適な対処法フローチャート
非通知電話への対処法は、あなたがどんな状況にあるかによって変わってきます。下のフローチャートで、今のあなたに最適な方法を見つけてみましょう。
📋 状況判断フローチャート
Q1: 非通知電話は何回かかってきましたか?
- 1〜2回程度 → まずは様子を見て、着信拒否設定をしましょう(予防策セクションへ)
- 3回以上繰り返し → 下のQ2へ進んでください
Q2: 電話に出たとき、どんな内容でしたか?
- 営業・勧誘だった → キャリアサービスやアプリでブロック(キャリアサービス / アプリ)
- 無言電話・いたずら → キャリアサービスやアプリでブロック(キャリアサービス / アプリ)
- 脅迫的・ストーカー的な内容 → 下のQ3へ進んでください
Q3: 身の危険を感じていますか?
- はい(脅迫、ストーカーなど) → すぐに警察に相談してください(警察・弁護士セクションへ)
- いいえ(でも不快) → キャリアサービスで対策しつつ、記録を残しましょう
💡 迷ったら
判断に迷う場合は、まずキャリアの迷惑電話対策サービスから始めるのがおすすめです。月額無料〜110円程度で利用でき、多くの迷惑電話を自動でブロックしてくれますよ。
キャリア公式サービスで対処する方法
携帯電話会社(キャリア)が提供している迷惑電話対策サービスは、非通知電話への対処として最も確実で安全な方法です。各キャリアのサービスを詳しく見ていきましょう。
NTTドコモ「迷惑電話ストップサービス」
ドコモユーザーの方は、「迷惑電話ストップサービス」が利用できます。
サービスの特徴
- 無料 申込不要で誰でも利用可能
- 迷惑電話の番号を最大30件まで登録できる
- 登録した番号からの着信を自動的にお断り
- 非通知電話も登録可能
設定方法
- 迷惑電話がかかってきたら電話に出て、一旦切る
- 「144」に電話をかける(通話料無料)
- 音声ガイダンスに従って操作
- 登録完了(直前の着信番号が自動登録される)
ドコモのサービスは無料で利用できるのが大きなメリットです。ただし、非通知電話の場合は一度電話に出て、相手と通話する必要があります。完全に非通知着信をブロックしたい場合は、スマホ本体の設定で「非通知拒否」を設定しましょう。
au「迷惑電話撃退サービス」
auユーザーの方には「迷惑電話撃退サービス」があります。
サービスの特徴
- 月額110円 2025年8月〜6ヶ月無料
- 迷惑電話を最大30件まで登録
- 登録番号からの着信には「お断りガイダンス」が流れる
- 相手に「この電話はお受けできません」と自動応答
- 非通知電話も登録可能
設定方法
- My auにログインして「迷惑電話撃退サービス」を申し込む
- 迷惑電話がかかってきたら「1442」に電話
- 音声ガイダンスに従って登録
- 次回から同じ番号は自動でお断り
auのサービスは相手に「お断りガイダンス」が流れる点が特徴です。これによって、相手に「この番号には今後かけても無駄だ」と認識させる効果があります。2025年8月1日から2026年3月31日までの申込で、6ヶ月間無料のキャンペーンを実施中ですよ。
ソフトバンク「ナンバーブロック」
ソフトバンクユーザーは「ナンバーブロック」が利用できます。
サービスの特徴
- 月額110円
- 迷惑電話番号を最大20件まで登録
- 電話番号だけでなく「非通知」「公衆電話」も個別拒否可能
- 9種類のお断りガイダンスから選べる
設定方法
- My SoftBankから「ナンバーブロック」を申し込む
- 迷惑電話の後「144」に電話して登録
- またはMy SoftBankから番号を指定して登録
ソフトバンクのサービスは、非通知電話があった直後に144で登録できるのが特徴です。また、9種類のお断りガイダンスから好きなメッセージを選べるので、状況に応じた対応ができますよ。
楽天モバイル「着信拒否設定」
楽天モバイルでは、専用アプリ「Rakuten Link」で着信拒否が設定できます。
サービスの特徴
- 無料 追加料金なし
- Rakuten Linkアプリで簡単設定
- ブロックリストに追加で着信拒否
設定方法
- Rakuten Linkアプリを開く
- 着信履歴から該当の電話を長押し
- 「ブロック」を選択
- 設定から「非通知を拒否」も可能
各サービスの料金・機能比較表
| キャリア | サービス名 | 月額料金 | 登録可能件数 | 非通知対応 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ドコモ | 迷惑電話ストップサービス | 無料 | 30件 | ◯ | 申込不要ですぐ使える |
| au | 迷惑電話撃退サービス | 110円 ※6ヶ月無料 |
30件 | ◯ | お断りガイダンス |
| ソフトバンク | ナンバーブロック | 110円 | 20件 | ◯ | 9種類のガイダンス |
| 楽天モバイル | Rakuten Link | 無料 | 制限なし | ◯ | アプリで簡単設定 |
※2025年1月時点の情報です。料金やサービス内容は変更される場合があります。
💡 どのサービスを選ぶべき?
費用を抑えたいなら、ドコモの無料サービスや楽天モバイルが良いでしょう。お断りメッセージで相手に通知したいなら、auやソフトバンクのサービスがおすすめです。
スマホアプリで特定・ブロックする方法
キャリアのサービスに加えて、スマホアプリを使うことで、さらに効果的に迷惑電話対策ができます。アプリには膨大な迷惑電話番号のデータベースがあり、非通知以外の迷惑電話も検知してくれるんですよ。
Whoscall(フーズコール)の使い方
Whoscall(フーズコール)は、世界中で1億人以上が使っている人気の迷惑電話対策アプリです。
アプリの特徴
- 基本無料(プレミアム版は月額400円程度)
- 16億件以上の電話番号データベース
- 着信時に発信者情報を自動表示
- 迷惑電話を自動でブロック
- SMSの詐欺メッセージも検知
使い方
- App StoreまたはGoogle Playから「Whoscall」をダウンロード
- アプリを開いて必要な権限を許可(連絡先、通話履歴など)
- 着信時に自動で発信者情報が表示される
- 迷惑電話は自動でブロックされる(設定により)
Whoscallは、ユーザーからの報告データをもとに迷惑電話を判定しています。「営業電話」「詐欺の疑い」などのタグが表示されるので、電話に出る前に判断できるのが便利ですね。
電話帳ナビの活用法
電話帳ナビは、日本国内の電話番号情報に特化した検索サービスです。
サービスの特徴
- 完全無料
- 日本最大級の電話番号データベース
- ウェブサイトでも電話番号を検索可能
- ユーザーの口コミで信頼性が分かる
使い方
- 着信があった電話番号をメモ
- 電話帳ナビのウェブサイトまたはアプリで検索
- その番号についての情報や口コミを確認
- 迷惑電話なら着信拒否設定
電話帳ナビは、非通知電話そのものは検索できませんが、番号が表示された着信を調べるのに役立ちます。また、過去に同じ番号から被害を受けた人の口コミも見られるので、参考になりますよ。
Truecallerの特徴
Truecaller(トゥルーコーラー)は、グローバルで3億人以上が使用している迷惑電話対策アプリです。
アプリの特徴
- 基本無料(プレミアム版あり)
- 世界最大規模の電話番号データベース
- スパム電話の自動ブロック
- 発信者の名前や会社名を表示
- 通話録音機能(プレミアム版)
ただし、Truecallerは海外発のアプリで、連絡先情報をクラウドにアップロードする仕組みのため、プライバシー面で気になる方もいるかもしれません。利用規約をよく確認してから使うことをおすすめします。
アプリで対処できる範囲と限界
これらのアプリがどうやって電話番号を判定しているかというと、主に以下の仕組みです。
- ユーザー報告のデータベース – 世界中のユーザーが「この番号は迷惑電話だった」と報告した情報を蓄積
- 公開情報との照合 – 企業の代表番号など公開されている電話番号情報
- AIによる判定 – 通話パターンや発信頻度から迷惑電話を予測
ただし、非通知電話(184発信)の場合は、番号情報そのものがアプリに渡らないため、完全な特定は難しいのが現実です。アプリができるのは次のようなことです。
- 非通知電話を一括で着信拒否する
- 番号が通知された迷惑電話を事前に警告する
- 着信後に番号を検索して確認する
無料版と有料版の違い
多くのアプリには無料版と有料版があります。主な違いを表にまとめました。
| 機能 | 無料版 | 有料版 |
|---|---|---|
| 電話番号検索 | ◯ 制限あり | ◎ 無制限 |
| 迷惑電話ブロック | ◯ 基本機能のみ | ◎ 高度なフィルター |
| 通話録音 | × 不可 | ◯ 可能 |
| 広告表示 | × あり | ◯ なし |
| 発信者情報の詳細 | △ 限定的 | ◎ 詳細情報 |
まずは無料版で試してみて、必要に応じて有料版にアップグレードするのがおすすめです。月額数百円で安心が買えるなら、コストパフォーマンスは良いと思いますよ。
固定電話の場合の対処方法
スマホだけでなく、自宅の固定電話にも非通知電話がかかってくることがありますよね。固定電話の場合は、スマホとは少し違った対策方法があります。
ナンバー・ディスプレイの活用
ナンバー・ディスプレイは、NTT東日本・西日本が提供する、かけてきた相手の電話番号を表示するサービスです。
サービスの特徴
- 月額440円(税込)
- 工事費:2,200円(初回のみ)
- 電話機のディスプレイに番号を表示
- 非通知の場合は「非通知」と表示される
申込方法
- NTTの116番に電話(無料)
- 「ナンバー・ディスプレイを申し込みたい」と伝える
- 工事日を調整(通常1〜2週間後)
- 工事後すぐに利用開始
ナンバー・ディスプレイがあれば、電話に出る前に相手が誰か確認できるので便利です。ただし、非通知電話の番号までは表示されないので、次の「ナンバー・リクエスト」との併用がおすすめです。
ナンバー・リクエストとは
ナンバー・リクエストは、非通知電話を自動的にお断りしてくれるサービスです。
サービスの特徴
- 月額220円(税込)
- ナンバー・ディスプレイとセットで利用
- 非通知電話には自動音声が流れる
- 「番号を通知してかけ直してください」と案内
このサービスを使うと、非通知設定の電話は自動的に切断されるため、迷惑電話に悩まされることがなくなります。営業電話やいたずら電話の多くは非通知でかけてくるので、効果は高いですよ。
固定電話向けの着信拒否装置
NTTのサービスに加えて、市販の着信拒否装置も選択肢の一つです。
代表的な製品
- パナソニック 迷惑電話対策機能付き電話機 – 迷惑電話を自動で警告・ブロック
- シャープ 留守番電話機能付き電話機 – 非通知や登録外番号を拒否
- 着信拒否アダプター – 既存の電話機に接続して使用
価格の目安
電話機本体:5,000円〜20,000円程度
これらの製品は、月額料金がかからず、買い切りで使えるのがメリットです。特に高齢の家族がいるご家庭では、詐欺電話対策としても有効ですよ。
警察や弁護士に相談して特定する方法
ここまで紹介した方法は、主に「迷惑電話を防ぐ」ことが目的でした。しかし、脅迫やストーカー行為など深刻なケースでは、発信者を特定して法的措置を取る必要があります。
警察に相談すべきケース
次のような場合は、迷わず警察に相談してください。
- 脅迫的な内容 – 「危害を加える」「金を払わないと○○する」など
- 繰り返しのストーカー的電話 – 深夜や早朝に執拗にかかってくる
- つきまとい行為と併用 – 電話だけでなく、待ち伏せなどもある
- 業務妨害 – 会社にかかってきて業務に支障が出ている
⚠️ 緊急の場合
身の危険を感じる場合は、迷わず110番に通報してください。また、ストーカー被害の場合は、各都道府県警察のストーカー110番や性犯罪被害相談電話(#8103)も利用できます。
警察への相談手順と必要な証拠
警察に相談する際は、証拠を準備しておくことが大切です。
準備すべき証拠
- 通話履歴 – いつ、何時に非通知電話があったかの記録
- 通話内容のメモ – できるだけ詳しく、会話の内容を記録
- 録音データ – 可能であれば通話を録音(スマホのアプリで可能)
- メールやSMSの履歴 – 電話以外の連絡があれば保存
- 被害状況 – 精神的苦痛、業務への影響などを具体的に記録
相談の流れ
- 最寄りの警察署の生活安全課を訪問
- 準備した証拠を提示しながら被害状況を説明
- 警察が事件性を判断
- 捜査が必要と判断されれば、キャリアへ発信者情報の開示請求
- 発信者が特定され、事件として立件される場合も
警察が動いてくれるかどうかは、被害の深刻さと証拠の有無によります。「非通知電話が1回かかってきただけ」では難しいかもしれませんが、繰り返しの被害や脅迫内容があれば、警察は真剣に対応してくれますよ。
弁護士による発信者情報開示請求
警察が動いてくれない場合や、民事での損害賠償を求めたい場合は、弁護士に依頼して発信者情報開示請求を行うという方法もあります。
発信者情報開示請求とは
プロバイダ責任制限法に基づき、裁判所を通じて電話会社に発信者の情報開示を求める手続きです。権利侵害が明らかな場合に認められます。
対象となるケース
- 名誉毀損
- プライバシー侵害
- 業務妨害
- ストーカー規制法違反
費用と期間の目安
弁護士に依頼する場合の費用感をお伝えします。
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 弁護士相談料 | 5,000円〜10,000円/時間 | 初回無料の場合も |
| 着手金 | 20万円〜30万円 | 依頼時に支払い |
| 成功報酬 | 10万円〜20万円 | 特定成功時に支払い |
| 裁判費用 | 3万円〜5万円 | 印紙代・書類作成費など |
| 合計 | 30万円〜60万円程度 | ケースによる |
期間は、スムーズに進んでも3ヶ月〜6ヶ月程度かかることが多いです。
💡 費用負担を軽減する方法
- 法テラス – 収入が一定以下なら無料相談や費用立替制度が利用可能
- 弁護士保険 – 加入していれば費用の一部がカバーされる
- 損害賠償請求 – 発信者特定後、かかった費用を請求できる場合も
非通知電話の仕組みと特定が難しい理由
ここまで様々な対処法を紹介してきましたが、なぜ非通知電話の特定はこんなに難しいのでしょうか。その仕組みを理解しておくと、適切な対策が取りやすくなりますよ。
非通知設定(184)の仕組み
非通知電話は、発信者が電話番号の前に「184」をつけることで実現されます。例えば、「090-1234-5678」に非通知でかける場合は、「184-090-1234-5678」とダイヤルするわけです。
この「184」は、「発信者番号通知をしない」という設定を意味しています。スマホの設定で「常に非通知でかける」という設定にしている人もいますね。
📌 豆知識
逆に「186」をつけると、非通知設定を解除して番号を通知できます。普段非通知設定にしている人が、特定の相手にだけ番号を知らせたいときに使います。
なぜ番号が表示されないのか
184をつけて電話をかけると、電話網を経由する際に「番号を通知しない」という信号が送られます。そのため、受信側の電話機やスマホには番号が表示されないんです。
この仕組みは、本来はプライバシー保護のために作られました。例えば次のような正当な利用目的があります。
- 医療機関から患者への連絡(プライバシー配慮)
- 警察や行政機関からの連絡
- DV被害者などが身元を隠して連絡する場合
- 企業が従業員のプライベート番号を守るため
このように正当な理由で使われることも多いので、非通知電話すべてが悪質というわけではないんですね。
キャリア側は番号を把握している
重要なポイントは、「非通知」といっても、携帯電話会社(キャリア)側には番号が記録されているということです。
通話は必ずキャリアのネットワークを経由しますから、「誰が誰に電話をかけたか」という情報はシステムに残ります。ただし、電気通信事業法という法律で「通信の秘密」が守られているため、キャリアは簡単に情報を開示できないんです。
キャリアが番号を開示できるケース
- 警察からの正式な捜査協力要請(令状がある場合)
- 裁判所の命令(発信者情報開示請求が認められた場合)
- 本人の同意(発信者自身が開示に同意した場合)
つまり、法的な手続きを踏めば特定は可能だけれど、個人が気軽に「教えてください」と言っても教えてもらえないのが実情なんですね。
やってはいけない!違法・危険な特定方法
非通知電話の相手を知りたい気持ちは分かりますが、間違った方法を使うとトラブルに巻き込まれたり、法律違反になる可能性があります。ここでは、絶対にやってはいけない方法を紹介します。
リダイヤル(履歴から折り返し)の危険性
「非通知電話の後に、履歴からリダイヤルすれば相手に繋がる」という情報を見かけることがありますが、これは危険です。
⚠️ リダイヤルの危険性
- 高額請求のリスク – 国際電話やダイヤルQ2につながる可能性
- 相手に番号が知られる – こちらの番号が相手に通知される
- 録音される可能性 – 「かけ直してきた」という証拠を取られる
- 二次被害 – さらなる迷惑電話のターゲットになる
特に、ワン切り詐欺の手口では、わざと非通知でワン切りして、折り返しを待っているケースもあります。絶対にリダイヤルしないようにしましょう。
探偵・調査会社への依頼の注意点
インターネットで「非通知電話 調査」と検索すると、探偵業者のサイトが出てくることがあります。しかし、個人情報の不正取得は違法です。
⚠️ 悪質な業者の特徴
- 「100%特定できます」と断言している
- 料金が不明瞭、高額な前払いを要求
- 「違法ではない独自のルート」などと説明
- 契約を急かしてくる
合法的な調査の範囲
正規の探偵業者でも、非通知電話の番号を特定することは基本的にできません。できるのは以下のような調査です。
- 電話がかかってきた時間帯に誰が周辺にいたかの確認
- ストーカー被害における尾行・張り込み
- 公開情報からの身元調査
本当に困っている場合は、探偵ではなく警察や弁護士に相談するのが正しい選択です。
個人情報を引き出す会話の違法性
「電話に出て、巧みな会話で相手の情報を聞き出す」という方法も、場合によっては問題があります。
- 詐欺罪のリスク – 嘘をついて情報を得た場合
- 脅迫罪 – 「訴える」などと脅して情報を得ようとした場合
- プライバシー侵害 – 得た情報を不適切に使用した場合
また、相手が犯罪者の場合、電話に出ることで「この番号は使われている」と認識され、さらなる被害につながる可能性もあります。
💡 正しい対応
怪しい電話には出ない・反応しないのが基本です。相手に何も情報を与えず、キャリアサービスやアプリでブロックするのが最も安全な方法ですよ。
非通知電話を防ぐ!今日からできる予防策
非通知電話の相手を特定するよりも、そもそも非通知電話を受けない設定にする方が効果的な場合も多いです。ここでは、今すぐできる予防策を紹介します。
非通知着信拒否設定の方法(iPhone/Android)
スマートフォンには、標準機能として非通知電話を拒否する設定があります。
iPhoneの設定方法
- 「設定」アプリを開く
- 「電話」をタップ
- 「不明な発信者を消音」をオンにする
- これで非通知電話は自動的に留守番電話へ転送される
Androidの設定方法
- 「電話」アプリを開く
- 右上のメニュー(︙)をタップ
- 「設定」→「ブロックした番号」を選択
- 「不明」または「非通知」をブロックに追加
この設定をしておけば、非通知電話は自動的に拒否され、着信音も鳴りません。重要な連絡は番号を通知してかかってくるはずなので、安心して設定できますよ。
⚠️ 注意点
病院や公共機関からの連絡が非通知でかかってくる場合もあります。そういった連絡を待っている時期は、一時的に設定を解除しておくと良いでしょう。
留守番電話を活用する
留守番電話サービスを活用することで、非通知電話への対策になります。
留守番電話のメリット
- メッセージで用件を確認できる – 重要な連絡なら留守電に残してくれる
- 証拠が残る – 脅迫や嫌がらせの証拠として使える
- 心理的な抑止効果 – いたずら電話はメッセージを残さない
設定のコツ
- 留守電メッセージで「用件をお残しください」と明確に案内
- 呼び出し回数を短めに設定(3〜5コール)
- 定期的にメッセージをチェック
特に、「知らない番号からの電話は一度留守電に回す」という習慣をつけると、詐欺電話の被害も防げます。
電話番号を教える範囲を限定する
根本的な予防策として、電話番号を安易に教えないことも大切です。
- インターネットのフォーム入力 – 必須でなければ入力しない
- 懸賞やアンケート – 信頼できる企業以外は避ける
- SNSでの公開 – プロフィールに電話番号を載せない
- 名刺交換 – 不特定多数に配布する名刺には別の連絡先を
また、サブの電話番号を持つのも一つの方法です。
💡 サブ番号の作り方
- IP電話アプリ – 050番号が月額数百円で持てる(LaLa Callなど)
- デュアルSIM – スマホに2つの番号を設定
- 楽天モバイル – データ専用の副回線として活用
プライベート用とビジネス・公開用で番号を分けておけば、迷惑電話の被害を最小限に抑えられますよ。
非通知電話でよくあるケースと対処法
非通知電話にもいろいろなパターンがあります。ケースごとに適切な対処法を知っておくと、慌てずに対応できますね。
営業・勧誘電話の場合
特徴
- 平日の日中にかかってくることが多い
- 電話に出ると、すぐに営業トークが始まる
- 不動産、投資、保険などの勧誘が多い
対処法
- 電話に出ない – 着信拒否設定をする
- キャリアサービスを利用 – 自動ブロック機能で対応
- はっきり断る – 出てしまった場合は「結構です」と明確に
- 「特定商取引法」を伝える – 「勧誘電話はお断りしています。これ以上かけると特定商取引法違反になります」と伝える
営業電話は、「見込みがない」と分かればかかってこなくなるので、はっきり断ることが大切です。
いたずら電話の場合
特徴
- 深夜や早朝にかかってくる
- 無言、または意味不明なことを言う
- 「ワン切り」ですぐに切れる
対処法
- 反応しない – 電話に出ない、折り返さない
- 着信記録をメモ – 日時と回数を記録しておく
- 非通知拒否設定 – スマホの設定でブロック
- 繰り返す場合は警察に相談 – 威力業務妨害などに該当する可能性
いたずら電話の多くは、反応がないと飽きてかけてこなくなります。怒ったり慌てたりする反応を見せないことが重要です。
ストーカー・嫌がらせの場合
特徴
- 毎日決まった時間にかかってくる
- 電話に出ると、個人的な内容を話してくる
- あなたの行動を知っているような発言がある
- メールやSNSでも接触してくる
対処法
- すぐに警察に相談 – ストーカー規制法に該当する可能性
- 証拠を残す – 通話を録音、日時や内容を詳細に記録
- 周囲に相談 – 家族、友人、職場に状況を共有
- 番号を変える – 最終手段として電話番号の変更を検討
- 一人で対応しない – 必ず第三者を入れる
ストーカー被害は、早期の対応が重要です。「大げさかも」と思わずに、少しでも怖いと感じたら専門機関に相談してくださいね。
📞 相談窓口
- 警察相談専用電話 – #9110(全国共通)
- ストーカー110番 – 各都道府県警察
- DV相談ナビ – #8008
- 性犯罪被害相談電話 – #8103
知人からの非通知電話の場合
特徴
- 普段は番号通知でかかってくる人から非通知で着信
- 緊急の要件で公衆電話からかけている
- 会社の電話で非通知設定になっている
対処法
- 留守番電話に回す – メッセージを残してもらう
- 後で確認 – 心当たりがあればこちらからかけ直す
- 事前に伝えておく – 「非通知は出ない」と周知しておく
本当に重要な用事なら、相手も留守電にメッセージを残したり、SMS を送ってくれるはずです。「非通知電話には出ない」というスタンスを周囲に伝えておくと、トラブルも減りますよ。
よくある質問(FAQ)
Q1. 非通知電話の番号を調べるアプリはありますか?
残念ながら、非通知電話(184発信)の番号を完全に調べられるアプリは存在しません。WhoscallやTruecallerなどの迷惑電話対策アプリは、データベースに登録された番号と照合する仕組みですが、非通知の場合は番号情報がアプリに渡らないため特定できないんです。
ただし、これらのアプリでは非通知電話を自動的にブロックする機能があるので、「特定」ではなく「防ぐ」という目的なら効果的ですよ。
Q2. 警察に相談すれば必ず発信者を特定してもらえますか?
警察が捜査して発信者を特定できるのは、犯罪性が認められる場合のみです。具体的には次のようなケースです。
- 脅迫や恐喝などの犯罪行為
- ストーカー規制法に該当する行為
- 業務妨害(会社への執拗な電話など)
- 詐欺の疑いがある場合
「1〜2回非通知電話がかかってきた」という程度では動いてもらえないことが多いです。ただし、証拠をしっかり残して繰り返し相談することで、警察も対応してくれる可能性が高まります。
Q3. 非通知電話に「186」をつけて折り返すと番号が分かりますか?
いいえ、これは間違った情報です。非通知電話の履歴に対して、186をつけてリダイヤルしても相手の番号は分かりません。
「186」は自分の番号を通知する設定であって、相手の非通知を解除する機能ではないんです。むしろ、リダイヤルすることで高額請求の詐欺や二次被害につながる危険性があります。絶対にやめておきましょう。
Q4. ドコモ・au・ソフトバンクで非通知を完全にブロックできますか?
はい、キャリアサービスと端末設定を組み合わせることで、非通知電話を完全にブロックすることは可能です。
- ドコモ – スマホの設定で「非通知拒否」を設定 + 迷惑電話ストップサービス
- au – スマホの設定または「番号通知リクエストサービス」(月額無料)
- ソフトバンク – 「ナンバーブロック」で非通知を登録して拒否(月額110円)
最も確実なのは、スマホ本体の「非通知拒否」設定です。これはどのキャリアでも無料で利用できます。
Q5. 固定電話への非通知電話も対策できますか?
固定電話の非通知対策には、以下の方法があります。
- ナンバー・リクエスト(NTT)- 月額220円で非通知を自動お断り
- 迷惑電話対策機能付き電話機 – パナソニックやシャープの電話機(買い切り)
- ナンバー・ディスプレイ – 番号表示サービス(月額440円)
特に高齢者のいる家庭では、詐欺電話対策としても有効なので、検討する価値がありますよ。
Q6. 非通知電話を録音しておくべきですか?
はい、証拠として録音しておくことを強くおすすめします。特に次のような場合は必須です。
- 脅迫的な内容の電話
- ストーカー行為と思われる電話
- 繰り返しかかってくる嫌がらせ電話
スマホには無料の通話録音アプリがあります。録音データがあれば、警察や弁護士への相談時に大きな証拠になります。
なお、日本では自分が当事者の会話を録音することは合法ですので、安心して録音してくださいね。
Q7. 電話番号を変えれば非通知電話は止まりますか?
電話番号を変更すれば、今かかってきている非通知電話は止まります。ただし、最終手段として考えるべきです。理由は次の通りです。
- 手数料がかかる(キャリアにより2,000〜3,000円程度)
- 連絡先の変更を周知する手間
- 銀行やクレジットカードなど登録情報の変更が必要
- 新しい番号が漏れれば再発する可能性
まずは非通知拒否設定やキャリアサービスを試してから、それでも解決しない場合の最終手段として考えましょう。ストーカー被害など深刻な場合は、警察に相談した上で番号変更を検討してください。
まとめ:非通知電話は状況に応じて対処しよう
非通知電話への対処法について、たくさんの情報をお伝えしてきました。最後に、重要なポイントをまとめておきますね。
📌 この記事のポイント
1. 完全な特定は一般人には難しい
非通知電話の発信者を個人が完全に特定することは、技術的にも法的にも困難です。キャリアは情報を持っていますが、「通信の秘密」で守られているため、簡単には開示されません。
2. キャリアサービスとアプリで「防ぐ」ことは可能
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの迷惑電話対策サービスや、Whoscallなどのアプリを使えば、非通知電話をブロックできます。月額無料〜110円程度で利用できるので、まずはここから始めましょう。
3. 深刻な被害は警察・弁護士に相談
脅迫、ストーカー、業務妨害など犯罪性のある場合は、警察に相談することで発信者を特定できる可能性があります。証拠(通話記録、録音、メモ)をしっかり残しておくことが大切です。
4. 違法な方法は絶対に使わない
リダイヤルや怪しい調査業者への依頼は、トラブルの元です。合法的で安全な方法を選びましょう。
5. 予防が最も効果的
スマホの非通知拒否設定や、電話番号を安易に公開しないなど、日頃からの予防が一番の対策です。
🔰 今日からできるアクション
状況に合わせて、以下のアクションを実践してみてください。
非通知電話が1〜2回程度の場合
- スマホの非通知拒否設定をオンにする
- 様子を見る
繰り返しかかってくる場合
- キャリアの迷惑電話対策サービスに加入
- 迷惑電話対策アプリをインストール
- 通話記録をメモする
脅迫的・危険を感じる場合
- 通話を録音する
- 警察に相談する(#9110または110番)
- 弁護士に相談を検討
💬 最後に
非通知電話で不安を感じているあなたの気持ち、よく分かります。でも、一人で抱え込まずに、この記事で紹介した方法を試したり、必要に応じて専門機関に相談したりしてくださいね。
技術的な方法だけでなく、「電話に出ない」「反応しない」という心構えも大切です。あなたの平穏な日常を守るために、できることから始めてみましょう。
※サービス内容や料金は変更される場合がありますので、最新情報は各キャリアの公式サイトでご確認ください。

