この記事でわかること
- 今日から使える基本的な中国語あいさつ表現10選
- ビジネス・カジュアルなどシーン別の使い分け方
- 「吃饭了吗?」など中国特有のあいさつ文化
- 握手やお辞儀などマナーと仕草の注意点
- 時間帯・相手・場面に応じた適切な表現の選び方
- 春節など季節・イベントでの特別なあいさつ
- 初心者がよく間違えるポイントと正しい発音のコツ
中国語を学び始めたばかりの方にとって、あいさつは最初の関門ですよね。「ニーハオ」は知っているけれど、それ以外のあいさつをどう使えばいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
中国語のあいさつは、時間帯や相手との関係性、場面によって使い分ける必要があります。日本語のように「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」という明確な区別もありますが、中国特有の文化的背景を持つあいさつも存在します。
この記事では、現地で使われているあいさつ表現を厳選して紹介します。ピンイン(発音記号)とカタカナ読みも併記しているので、初心者の方でもすぐに実践できますよ。
【最優先】まず覚えるべき中国語あいさつ10選
中国語のあいさつは数多くありますが、日常生活で本当によく使うものは限られています。ここでは、優先度の高い順に10個のフレーズを紹介します。★マークは必須度を表しています。
こんにちは・おはよう・おやすみ(時間帯別)
ありがとう・ごめんなさい(感謝と謝罪)
はじめまして・さようなら(出会いと別れ)
発音のポイント解説
中国語のあいさつを正しく発音するために、特に注意すべきポイントをいくつか紹介します。
中国語には4つの音の高低パターン「四声」があります。同じ「ma」でも、第一声(mā)、第二声(má)、第三声(mǎ)、第四声(mà)で意味が全く変わります。「你好(Nǐ hǎo)」は第三声+第三声ですが、連続する第三声は前の音が第二声のように変化します。
- 「谢谢(Xiè xie)」の発音:最初の「谢」は第四声で下がる音、2つ目の「谢」は軽声(軽く短く発音する声調)で軽く発音します。両方とも同じ高さで発音しないよう注意しましょう。
- 「再见(Zài jiàn)」の発音:両方とも第四声で、しっかり下げる音です。「ザイジェン」と平坦に言わず、「ザイ↓ジェン↓」と下降させます。
- 「对不起(Duì bu qǐ)」の発音:第四声+軽声+第三声です。「ドゥイ↓ブ(軽く)チー↓↑」というリズムを意識しましょう。
シーン別で使い分ける中国語あいさつ表現
同じ「こんにちは」でも、ビジネスと友人とでは使う表現が変わります。ここでは、場面に応じた適切な表現を紹介します。
ビジネスシーンのあいさつ(丁寧表現・敬語)
中国語にも日本語のような敬語システムがあります。主に「您(nín)」という尊敬語を使うことで、丁寧さを表現します。
📊 ビジネスシーンの会話例
(こんにちは、田中と申します。はじめまして、よろしくお願いします)
(こんにちは、王と申します。お会いできて嬉しいです)
(今後ともよろしくお願いいたします)
友人・カジュアルな場面のあいさつ
親しい友人や同年代の同僚との会話では、もっと砕けた表現が好まれます。
電話・メール・SNSでのあいさつ
デジタルコミュニケーションでは、対面とは少し違った表現が使われます。
飲食店・ショップでのあいさつ
🍜 レストランでの会話例
(いらっしゃいませ!何名様ですか?)
(2名です、ありがとうございます)
(ご利用ありがとうございました、お気をつけて!)
中国特有のあいさつ文化を理解する
中国には日本とは異なる独特のあいさつ文化があります。文化的背景を知ることで、より自然なコミュニケーションができるようになります。
「吃饭了吗?」の本当の意味と使い方
聞かれた場合の返答例を紹介します。
- 吃了(Chī le/チーラ):食べました
- 还没吃(Hái méi chī/ハイ メイ チー):まだ食べていません
- 刚吃完(Gāng chī wán/ガン チー ワン):今食べ終わったところです
現代では使われなくなったあいさつ
時代の変化とともに、使われなくなった表現もあります。
地域による違い(北京語・広東語・台湾華語)
中国は広大な国なので、地域によって使う言葉が異なります。ここでは主な違いを紹介します。
| 意味 | 普通話(標準中国語) | 広東語 | 台湾華語 |
|---|---|---|---|
| こんにちは | 你好(Nǐ hǎo) | 你好(Néih hóu) | 你好(Nǐ hǎo) |
| ありがとう | 谢谢(Xiè xie) | 多謝(Dō jeh) | 謝謝(Xiè xie) |
| おやすみ | 晚安(Wǎn ān) | 晚安(Máahn ngon) | 晚安(Wǎn ān)※よく使う |
| さようなら | 再见(Zài jiàn) | 再見(Joi gin) | 再見(Zài jiàn) |
時間帯・タイミング別あいさつ一覧
中国語のあいさつは、時間帯によって使い分けるのが基本です。ここでは一日の流れに沿って紹介します。
朝のあいさつ(6:00〜11:00頃)
- 早上好(Zǎo shàng hǎo):おはようございます(丁寧)
- 早(Zǎo):おはよう(カジュアル)
- 早安(Zǎo ān):おはよう(台湾でよく使う)
- 上午好(Shàng wǔ hǎo):午前中のこんにちは
日中のあいさつ(11:00〜18:00頃)
- 你好(Nǐ hǎo):こんにちは(オールマイティ)
- 下午好(Xià wǔ hǎo):こんにちは(午後)
- 午安(Wǔ ān):こんにちは(昼)※台湾でよく使う
夕方・夜のあいさつ(18:00以降)
- 晚上好(Wǎn shàng hǎo):こんばんは
- 晚安(Wǎn ān):おやすみなさい、こんばんは
別れ際のあいさつバリエーション
相手との関係性で変わるあいさつ
中国語では、相手との関係性によってあいさつを使い分けることが重要です。
目上の人への丁寧なあいさつ
上司、先生、年配の方、取引先など、敬意を示すべき相手には「您(nín)」を使った丁寧な表現を選びます。
- 您好(Nín hǎo):こんにちは(尊敬語)
- 您早(Nín zǎo):おはようございます(尊敬語)
- 请多指教(Qǐng duō zhǐ jiào):ご指導ください
- 麻烦您了(Má fan nín le):お手数をおかけします
同僚・友人へのフランクなあいさつ
同年代の同僚や友人には、もっとリラックスした表現を使います。
- 嗨(Hāi):やあ、ハイ
- 哈喽(Hā lóu):ハロー
- 怎么样?(Zěn me yàng?):どう?調子は?
- 走吧(Zǒu ba):行こうか(誘う時)
初対面の人への自己紹介を含むあいさつ
👔 初対面のビジネスシーン
(こんにちは、田中と申します。ABC社から来ました。お会いできて嬉しいです)
(こんにちは、李明と申します。XYZ社のマネージャーです。よろしくお願いします)
👋 カジュアルな初対面シーン
(やあ、佐藤です。サトちゃんって呼んでね)
(こんにちは、ワンです。よろしく)
久しぶりに会う人へのあいさつ
- 一切都好吗?(Yí qiè dōu hǎo ma?):みんな元気?順調?
- 最近忙吗?(Zuì jìn máng ma?):最近忙しい?
- 过得怎么样?(Guò de zěn me yàng?):どんな感じで過ごしてる?
季節・イベントのあいさつ表現
中国では季節の行事や祝日に特別なあいさつがあります。特に春節(旧正月)は一年で最も重要なイベントです。
春節(旧正月)の特別なあいさつ
その他の春節あいさつ
- 万事如意(Wàn shì rú yì):全てが思い通りになりますように
- 身体健康(Shēn tǐ jiàn kāng):健康でありますように
- 工作顺利(Gōng zuò shùn lì):仕事がうまくいきますように
- 学业进步(Xué yè jìn bù):学業の進歩を(学生に対して)
誕生日・結婚などお祝いの言葉
クリスマス・その他祝日
- 圣诞快乐(Shèng dàn kuài lè):メリークリスマス
- 元旦快乐(Yuán dàn kuài lè):(1月1日の)元旦おめでとう
- 国庆快乐(Guó qìng kuài lè):国慶節おめでとう(10月1日)
- 中秋快乐(Zhōng qiū kuài lè):中秋節おめでとう(旧暦8月15日)
中国のあいさつマナーと仕草
中国には独特のあいさつマナーや仕草があります。日本とは異なる習慣もあるので、注意が必要です。
握手のマナー(左手はNG!)
中国でも握手は一般的なあいさつの仕草です。ただし、いくつかの注意点があります。
握手のポイント
- 必ず右手を使う(左利きの人も例外なし)
- 目を見て笑顔で握手する
- 握る強さは適度に(日本人の感覚より少し強め)
- ビジネスシーンでは、目上の人や女性から手を差し出すのを待つ
- 両手で握るのは親しい間柄や特別な敬意を示す時のみ
お辞儀の使い方(日本との違い)
日本ではお辞儀が日常的なあいさつですが、中国ではそれほど頻繁には使いません。
お辞儀をする場面
- 深い感謝を伝える時(大きな恩を受けた時など)
- 正式な謝罪をする時
- 結婚式や葬儀などの儀式
- 舞台上での挨拶や表彰式
拱手など伝統的な仕草
やってはいけないNGマナー
文化の違いから、日本では普通でも中国ではNGとされる行為があります。
- ❌ 過度な謙遜:日本人は「いえいえ、全然ダメです」と謙遜しますが、中国ではそのまま受け取られてしまいます。褒められたら「谢谢」と素直に受け入れましょう。
- ❌ 過剰な謝罪:何度も「对不起」を繰り返すと、かえって信頼を失います。一度きちんと謝ったら、同じことを繰り返さないようにしましょう。
- ❌ 名刺を片手で渡す:名刺は両手で丁寧に渡すのがマナーです。受け取る時も両手で受け取りましょう。
- ❌ 食事の席で箸を器に立てる:これはお葬式を連想させる縁起の悪い行為です。
【よくある質問】中国語あいさつQ&A
Q1. 「ニーハオ」は本当によく使われますか?
A. 教科書的な表現としてはよく使われますが、友人同士のカジュアルな会話では「嗨(Hāi)」「哈喽(Hā lóu)」の方が一般的です。ただし、初対面やビジネスシーンでは「你好」「您好」が安全な選択です。地域差もあり、北京では「你好」、広州では広東語の「你好(Néih hóu)」がよく使われます。
Q2. 「おかえり」「いってらっしゃい」は中国語にありますか?
A. 日本語のような定型的な表現はありません。出かける人には「路上小心(Lù shàng xiǎo xīn)」(道中気をつけて)、帰ってきた人には「回来了?(Huí lái le?)」(帰ってきたの?)や「累不累?(Lèi bu lèi?)」(疲れた?)などと声をかけます。家庭内では特に決まったあいさつをしないことも多いです。
Q3. 「いただきます」「ごちそうさま」に相当する表現は?
A. 中国には食事の前後に決まったあいさつをする習慣はありません。食事を始める前に「开吃吧(Kāi chī ba)」(食べよう)と言ったり、食べ終わった後に「吃饱了(Chī bǎo le)」(お腹いっぱい)と言うことはありますが、必須ではありません。ごちそうになった時は「谢谢你的招待(Xiè xie nǐ de zhāo dài)」(ごちそうさまでした)と感謝を伝えましょう。
Q4. 返答に困った時の便利なフレーズはありますか?
A. 以下のフレーズを覚えておくと便利です。
• 嗯(Ń):うん(相づち)
• 是吗?(Shì ma?):そうなの?
• 我不太明白(Wǒ bù tài míng bai):よく分かりません
• 请再说一遍(Qǐng zài shuō yí biàn):もう一度言ってください
• 慢一点说(Màn yì diǎn shuō):ゆっくり話してください
Q5. 「你好吗?」と聞かれたらどう答えればいいですか?
A. 基本的な返答パターンをいくつか紹介します。
• 很好,谢谢(Hěn hǎo, xiè xie):元気です、ありがとう
• 还不错(Hái bú cuò):まあまあです
• 挺好的(Tǐng hǎo de):かなり元気です
• 还可以(Hái kě yǐ):そこそこです
返答の後に「你呢?(Nǐ ne?)」(あなたは?)と聞き返すのが自然な流れです。
Q6. 中国語の発音が難しくて自信がありません。どうすればいいですか?
A. 完璧な発音でなくても、あいさつをすることが大切です。中国の方々は外国人が中国語であいさつすることをとても喜んでくれます。まずは声調(四声)を意識して、大きな声ではっきり話すことを心がけましょう。音声アプリやYouTubeの発音動画を活用して、ネイティブの発音を繰り返し聞いて真似することが上達への近道です。
Q7. ビジネスと日常、どちらを優先して学ぶべきですか?
A. 学習目的によりますが、初心者の方はまず日常会話の基本あいさつから始めることをおすすめします。「你好」「谢谢」「再见」など基本フレーズを覚えてから、必要に応じてビジネス表現を追加していくのが効率的です。ビジネス中国語は基礎ができてからの方が理解しやすくなります。ただし、すぐに仕事で使う必要がある場合は、ビジネスシーン特化で学習を進めましょう。
実践練習:シチュエーション別会話例
ここまで学んだあいさつを、実際の場面でどう使うか見てみましょう。
空港・ホテルでのチェックイン
✈️ 空港到着時
(こんにちは、中国へようこそ。パスポートを見せてください)
(こんにちは、これが私のパスポートです)
(ありがとうございます。良い旅を)
(ありがとうございます!)
🏨 ホテルチェックイン
(こんにちは、部屋を予約しています)
(いらっしゃいませ、お名前をお伺いできますか?)
(田中太郎です)
(はい、こちらがルームカードです。ごゆっくりお過ごしください)
(ありがとうございます!)
レストランでの注文時
🥘 レストラン入店から注文まで
(いらっしゃいませ!何名様ですか?)
(2名です、ありがとうございます)
(かしこまりました、こちらへどうぞ。こちらがメニューです)
(ありがとうございます。おすすめを教えてください)
(当店の宮保鶏丁が人気です)
(いいですね、それでお願いします)
取引先との商談シーン
💼 ビジネスミーティング
(李総経理、おはようございます。お会いできて嬉しいです)
(おはようございます、田中さん。どうぞお座りください)
(ありがとうございます。本日は協業について相談させていただきたく)
(はい、どうぞお話しください)
道を尋ねるとき
🗺️ 道案内を頼む
(こんにちは、すみません、地下鉄の駅はどう行けばいいですか?)
(こんにちは、まっすぐ行って、2つ目の交差点を左に曲がれば着きます)
(本当にありがとうございます!)
(どういたしまして、気をつけて)
まとめ:中国語あいさつ上達のための3ステップ
中国語のあいさつをマスターするための実践的な3ステップを紹介します。
ステップ1:基本の10フレーズを完璧に
まずは本記事で紹介した最優先10選のあいさつを覚えましょう。音声を聞きながら、声調を意識して何度も声に出して練習します。鏡の前で口の形を確認しながら発音すると効果的です。スマートフォンに音声アプリ(HelloChineseやDuolingoなど)をダウンロードして、通勤時間に練習するのもおすすめです。
ステップ2:シーン別に使い分ける
基本フレーズに慣れたら、ビジネス・カジュアル・公式な場面など、状況に応じた使い分けを学びましょう。中国のドラマや映画を見て、どのような場面でどのあいさつが使われているか観察します。特におすすめは、現代の都市生活を描いたドラマです。字幕と音声を照らし合わせながら視聴すると、自然な会話の流れが身につきます。
ステップ3:実際に使ってみる
学んだあいさつは実際に使うことで定着します。中華料理店で店員さんに「谢谢」と言ってみる、中国人の友人にWeChatで「你好」とメッセージを送ってみるなど、小さなことから始めましょう。オンライン中国語会話レッスンを活用するのも効果的です。間違いを恐れずに、積極的にあいさつをしてみてください。中国の方々は外国人が中国語であいさつすることをとても喜んでくれます。
次に学ぶべきこと
あいさつをマスターしたら、次のステップに進みましょう。
- 基本的な会話フレーズ:自己紹介、買い物、レストラン、交通機関など日常生活で使う表現
- 数字と時間の表現:値段を聞く、時間を伝えるなど実用的なスキル
- 疑問詞の使い方:「什么(何)」「哪里(どこ)」「怎么(どう)」など質問の仕方
- 基礎文法:語順、助詞、時制など中国語の構造の理解
- 発音の深掘り:ピンインの完全マスター、声調変化のルール
おすすめ学習教材・アプリ
継続的な学習をサポートするツールを紹介します。
- HelloChinese:ゲーム感覚で学べる初心者向けアプリ(無料)
- Duolingo:毎日少しずつ続けられる学習アプリ(無料)
- Pleco:最強の中国語辞書アプリ、発音音声付き(基本無料)
- YouTube:「李姉妹ch」など日本語と中国語両方で学べるチャンネル
- Netflix・Amazon Prime:中国ドラマで楽しく学習(中国語字幕推奨)
中国語のあいさつをマスターして、
素敵な国際交流を楽しんでくださいね!加油!(頑張って!)
