冷蔵庫に油揚げがあるけど、わざわざ調理するのは面倒だなって思うこと、ありますよね。買ってきた状態でそのまま口にできたら便利なのに、と考える方も多いんですよ。
結論からお伝えすると、油揚げは加熱せずそのまま食べても体への害はありません。ただし、冷えた状態では風味が感じにくく、正直あまり美味しくないというのが本当のところです。
油揚げにはカルシウムやタンパク質といった栄養素がしっかり含まれていて、簡単に調理できるのも魅力的ですね。ちょっとしたひと工夫で格段に美味しくなるので、簡単な調理法も一緒に紹介していきます。
なぜ油揚げは加熱しなくても食べられるの?
油揚げがそのまま食べられる理由は、製造工程にあります。豆腐を薄くスライスしてすでに高温の油で揚げてあるんですね。つまり、店頭に並んでいる時点で十分に火が通っているということなんです。
「生で食べられる」という言い方をよく見かけますが、厳密には「生」ではありません。ここでの「生」は、「購入後に自分で加熱していない状態」を意味しているんですよ。
製造工場では、二度揚げという工程を経ています。まず低温でじっくり火を通し、次に高温でカリッと仕上げることで、しっかりと加熱処理が施されているんです。
ただ、冷蔵保存されているため冷たくなってしまっているのが難点です。揚げたての油揚げならそれだけで十分美味しいのですが、冷えた状態だと油の風味が固まってしまい、あまり食欲をそそる味わいではありません。
そのまま使うか、下処理するか迷ったら
油抜きって本当に必要なの?
料理本などを見ると「油抜き」という工程が載っていることが多いですよね。これは表面の余分な油を取り除く処理のことを指しています。
油抜きをする主な理由
- 調味料や出汁が浸透しやすくなる
- 油っぽさが軽減されてさっぱり食べられる
- カロリーを1枚あたり約10〜15kcal減らせる
- 酸化した油による不快な臭いを除去できる
昔の油揚げは古い油を使って製造されることが多く、独特の臭みがあったため、油抜きがほぼ必須とされていました。しかし、現在の商品は良質な油で作られているものがほとんどなんですよ。
そのため、現代では料理の種類に応じて油抜きの必要性を判断するのがベストです。毎回必ず行う必要はないんですね。
油抜きが向いている料理
以下のような料理を作るときは、油抜きをしたほうが美味しく仕上がります。
- いなり寿司:甘辛い煮汁をたっぷり染み込ませたいとき
- おでん:出汁の旨味を油揚げに吸わせたいとき
- 炊き込みご飯:繊細な味付けを損なわないようにしたいとき
- 煮物全般:調味料の風味を前面に出したいとき
油抜きしないほうが美味しい場合も
逆に、そのまま使ったほうが風味豊かになる料理もたくさんあります。
- お味噌汁:油揚げの油がコクを生み出してくれます
- 焼き料理:表面をカリッと焼くときは油のおかげで香ばしさが増します
- 炒め物:調理中に程よく油が抜けるので下処理不要です
特に、菜種油や米油といった良質な油で作られた油揚げの場合は、その油の風味も楽しみたいところですね。パッケージの原材料表示をチェックしてみると、どんな油が使われているかわかりますよ。
簡単にできる油抜きの方法
油抜きと聞くと面倒なイメージがあるかもしれませんが、意外と手軽にできるんです。時間や手間に応じて3つの方法から選べます。
①お湯で茹でる方法(しっかり派向け)
手順
- 鍋にたっぷりのお湯を沸かします
- 油揚げを入れて1〜2分ほど茹でます
- 取り出してザルにあげ、粗熱を取ります
- キッチンペーパーで水気を拭き取って完成です
この方法が最も油が抜けて、ふっくらとした食感になります。いなり寿司を作るときなど、しっかり味を染み込ませたい場合に最適ですね。
②熱湯をかける方法(時短派向け)
手順
- 油揚げをザルに置きます
- 沸かしたお湯を全体にまんべんなくかけます
- 裏返して反対側にもお湯をかけます
- 粗熱が取れたらペーパータオルで水分を拭き取ります
鍋を使わずに済むので洗い物が少なくて済むのが嬉しいポイントです。適度に油が抜けて、ちょうど良い仕上がりになりますよ。
③電子レンジで加熱する方法(超時短派向け)
手順
- 油揚げをキッチンペーパーで包みます
- 上から軽く水をかけて湿らせます
- 耐熱皿に置いて500Wで30〜40秒加熱します
- 取り出してペーパータオルで押さえ、余分な油を吸い取ります
最も手軽な方法ですが、他の方法と比べると油が残りやすいです。油のコクを活かした和え物やお浸しに使うときにおすすめですよ。
そのまま食べる時の注意点
加熱せずに食べても健康上の問題はありませんが、いくつか気をつけたいポイントがあります。
賞味期限が近い油揚げや、開封してから時間が経っているものは要注意です。油が酸化していると、体調によってはお腹を壊してしまう可能性があるんですね。
また、保存状態が良くなかった場合も同様です。冷蔵庫できちんと保管されていれば問題ありませんが、常温で長時間放置していたものなどは避けたほうが安心ですよ。
表面にぬめりや異臭がある場合は、迷わず廃棄してください。
新鮮な油揚げであれば、そのまま食べても体に害はありません。ただし、味わいの面では温めたほうが断然美味しいということは覚えておいてくださいね。
手軽に美味しく!油揚げの簡単レシピ
ここからは、忙しい日でもパパッと作れる油揚げ料理を紹介します。どれも10分程度で完成するものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
カリカリ焼き油揚げ(調理時間:約5分)
材料(1〜2人分)
- 油揚げ:好きな枚数
- お好みの調味料:ポン酢、醤油、大根おろし、刻みネギなど
作り方
- フライパンを中火で熱し、油揚げを並べます(油は不要です)
- 両面がカリッと香ばしくなるまで焼きます
- 食べやすい大きさにカットしてお皿に盛ります
- お好みの調味料をかけて召し上がれ
表面がカリカリで中はふんわりした食感が楽しめます。ビールのおつまみにもぴったりですよ。大根おろしを添えるとさっぱりして、いくらでも食べられちゃいます。
小松菜と油揚げの炒め物(調理時間:約10分)
材料(2人分)
- 小松菜:1〜2束
- 油揚げ:1〜2枚
- ごま油:大さじ1
- 醤油:小さじ1
- 料理酒:小さじ1(なくても大丈夫です)
作り方
- 小松菜は3〜4cm幅に、油揚げは細切りにします
- フライパンにごま油を熱し、油揚げを入れて軽く焦げ目がつくまで炒めます
- 小松菜を加えて、しんなりするまで炒め合わせます
- 醤油と料理酒を回し入れ、サッと混ぜたら完成です
小松菜に含まれるβ-カロテンは油と一緒に摂ると吸収率がアップするんですよ。油揚げとの組み合わせは、味だけでなく栄養面でも理にかなっているんですね。
油揚げの納豆詰め焼き(調理時間:約15分)
材料(2人分)
- 油揚げ:2枚
- 納豆:2パック
- 刻みネギ:適量(お好みで)
- ごま油:大さじ1
- つまようじ:数本
作り方
- 油揚げを半分に切り、袋状に開きます
- ボウルに納豆と付属のタレ、刻みネギを入れて混ぜ合わせます
- 開いた油揚げの中に納豆を詰め、つまようじで口を閉じます
- フライパンにごま油を熱し、両面に焼き色がつくまで焼きます
- 食べやすい大きさにカットして完成です
中身をアレンジするのも楽しいですよ。とろけるチーズ、味噌、梅肉などを入れても美味しくできます。お弁当のおかずにもぴったりですね。
油揚げを美味しく保存するコツ
使い切れなかった油揚げは、正しく保存すれば美味しさが長持ちします。
冷蔵保存の場合
開封後は密閉できる容器やジッパー付き保存袋に入れて、3〜4日以内に使い切りましょう。空気に触れると酸化が進んでしまうので、できるだけ密閉することが大切です。
冷凍保存の場合
使いやすい大きさにカットしてから、1枚ずつラップで包んで冷凍用保存袋に入れます。約3〜4週間ほど保存可能ですよ。使うときは凍ったまま調理できるので便利です。解凍を兼ねて熱湯をかければ、時間をかけずに使えます。
まとめ:油揚げはそのまま食べられるけど、ひと手間で美味しさアップ
油揚げは製造過程で加熱されている食品なので、そのまま食べても健康上の問題はありません。ただし、冷たい状態では風味が十分に感じられないため、少し温めるだけでも格段に美味しくなるんですね。
油抜きについては、作る料理によって判断すればOKです。味を染み込ませたい煮物系には油抜きを、香ばしさを楽しみたい焼き物系にはそのまま使うのがおすすめですよ。
カルシウムやタンパク質が豊富な油揚げは、栄養面でも優秀な食材です。手軽に調理できるので、忙しい日の「あと一品」に大活躍してくれます。ぜひ、今回紹介したレシピも試してみてくださいね。

