お店で「あ、この色素敵!」と思って手に取ったお洋服や、インスタで見かけたおしゃれなカフェの壁紙。それが「ブルーグレー」だったこと、ありませんか?
ブルーグレーは、その名の通り「青」と「グレー」が混ざり合った色のこと。派手すぎず地味すぎない、絶妙なニュアンスカラーとして、ここ数年大人女性の間で絶大な人気を誇っています。
でも、実際に取り入れようとすると「何色と合わせればいいかわからない」「部屋が暗く見えないかな?」なんて悩んでしまうこともありますよね。実はこの色、コツさえ掴めばファッションもインテリアも一気に格上げしてくれる色なんです。
この記事でわかること
- ブルーグレーの具体的な定義と与える印象
- 失敗しない「おしゃれ見え」する配色の組み合わせ
- 【ファッション】季節別の着こなしとパーソナルカラー別の選び方
- 【インテリア】北欧風やモダンな部屋を作るコツ
- デザイナー向けのカラーコード情報
今回は、ブルーグレーの基本から、すぐに実践できるコーディネート術まで、たっぷりとお話ししていきますね。
ブルーグレーはどんな色?特徴と与える印象
まずは、「ブルーグレー」という色が持つ本来の魅力について、少しだけ深掘りしてみましょう。「なんとなく青っぽい灰色」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実はとても奥が深い色なんですよ。
ブルーグレーの定義と魅力(知性・鎮静・洗練)
ブルーグレーは、色彩学的には「彩度(鮮やかさ)を落とした青」に分類されます。青が持つ「知性・清潔感・鎮静」といったイメージと、グレーが持つ「都会的・落ち着き・中立」というイメージ、この両方のいいとこ取りをした色なんです。
この色が大人世代に支持される理由は、「甘くなりすぎない」点にあります。パステルブルーだと少し可愛らしくなりすぎてしまうけれど、ブルーグレーなら凛とした上品さを演出できます。
ブルーグレーには「後退色(こうたいしょく)」といって、実際よりも遠くにあるように見せる視覚効果があります。これをファッションに取り入れれば「引き締め効果」が、インテリアに取り入れれば「部屋を広く見せる効果」が期待できるんです。
【デザイナー必見】ブルーグレーのカラーコード
「ブルーグレー」と一口に言っても、実は色味には幅があります。WebデザインやDIYでペンキを調合したいときのために、代表的な数値を紹介しますね。
#6C839C
#5D737E
#AABBC3
※上記のコードは代表的な一例です。お使いのモニターによって見え方が異なります。
デザイナーさん向けの情報として補足すると、実はJIS(日本産業規格)の慣用色名には「ブルーグレー」そのものは定義されていません。印刷物などで指定する場合は、近似色である「スレートブルー(Slate Blue)」や「サックスブルー(Sax Blue)」の彩度を落としたものをイメージして、DICカラーガイドなどの色見本帳で指示するのが確実ですよ。
「くすみブルー」や「アイスブルー」との違い
最近よく聞く「くすみブルー」や「アイスブルー」との違い、悩みますよね。
- くすみブルー(Dusty Blue)
ブルーグレーとほぼ同じ意味で使われますが、よりファッション用語として「トレンド感」を含んで使われることが多いです。 - アイスブルー(Ice Blue)
もっと白に近く、透明感のある明るい水色です。ブルーグレーよりも冷たく、クリアな印象になります。
ブルーグレーはこれらの中で最も「落ち着き」と「重厚感」がある色、と覚えておくと選びやすくなりますよ。
ブルーグレーに合う色はこれ!失敗しない配色リスト
「ブルーグレーの服を買ったけど、結局黒いパンツばかり合わせちゃう…」なんてこと、ありませんか?
もちろん黒合わせも素敵ですが、ブルーグレーは「中間色(ニュアンスカラー)」なので、合わせる色によって表情がガラリと変わるんです。ここでは、誰でも真似できる鉄板の組み合わせを4つ紹介します。
【基本】白(ホワイト)・黒(ブラック)でメリハリをつける
まずは基本のモノトーン合わせです。これは間違いがありません。
清潔感No.1の組み合わせです。ブルーグレーの持つ「重さ」を白がパッと明るくしてくれます。
おすすめシーン:夏のオフィスコーデ、洗面所のインテリア
都会的でモードな印象になります。全体が暗くなりすぎないよう、シルバーのアクセサリーなどで光を足すのがコツ。
おすすめシーン:冬のコートスタイル、寝室のアクセント
【馴染ませ】ベージュ・グレーでニュアンスを楽しむ
ここがおしゃれ上級者への分かれ道です!ブルーグレーにあえて「はっきりしない色」を合わせることで、今っぽい抜け感が生まれます。
特に「グレージュ」や「ライトグレー」とのワントーンコーデ(濃淡をつけるスタイル)は、非常に洗練されて見えます。ただし、全体がぼんやりしないように、バッグや靴、クッションカバーなどで「締め色」を入れるのを忘れずに。
【上級】ネイビー・ブラウンで引き締める
意外に思われるかもしれませんが、ブラウン(茶色)との相性が抜群なんです。「アズーロ・エ・マローネ(空色と栗色)」というイタリアの伊達男たちが愛する伝統的な配色テクニックがあります。
寒色(ブルーグレー)と暖色(ブラウン)はお互いを引き立て合う関係。「ブルーグレーのニットに、キャメルのスカート」や「ブルーグレーのソファに、ウォールナット(濃い木目)のテーブル」といった組み合わせは、温かみがありつつ知的で、とてもおしゃれに見えますよ。
【アクセント】シルバー・ゴールドの小物使い
最後に、キラリと光る小物について。
- シルバー: ブルーグレーの「涼しさ」を引き立て、クールで透明感のある印象に。夏場やビジネスシーンにおすすめ。
- ゴールド: ブルーグレーの「上品さ」を引き立て、華やかでリッチな印象に。結婚式のお呼ばれや、ヴィンテージ風のインテリアにおすすめ。
どちらも合いますが、個人的には「マットな質感のゴールド」を合わせると、今っぽいこなれ感が出るのでおすすめです!
【ファッション編】ブルーグレーを取り入れた季節別コーデ術
ブルーグレーは、春の爽やかさにも、冬の澄んだ空気にもマッチする万能カラーです。ここでは、アイテムごとの取り入れ方や、パーソナルカラー別の選び方をお話しします。「顔色がくすんで見えないか心配」という方も、ちょっとしたコツで解決できますよ。
トップスに持ってくる場合(顔映りとメイクのコツ)
ブラウスやニットなど、トップスでブルーグレーを取り入れると、顔周りがパッと洗練された印象になります。特にリネンシャツやシアー素材のブラウスは、清潔感抜群で好感度が高いアイテムです。
もし「顔色が悪く見えるかも?」と感じたら、以下の2点を意識してみてください。
- 首元を開ける: Vネックやスキッパーシャツを選び、デコルテ(肌色)を見せることで、服の色が顔に直接反射するのを防げます。
- メイクで血色を足す: 青みピンクやローズ系のリップ、チークを少し濃いめに入れると、ブルーグレーの冷たさとバランスが取れて、透明感が際立ちます。
ボトムス(スカート・パンツ)で取り入れるオフィスカジュアル
お仕事コーデにこそ、ブルーグレーの出番です!黒やネイビーのパンツだと「いつもと同じ」になりがちですが、ブルーグレーに変えるだけで一気に垢抜けます。
- テーパードパンツ: 白のブラウスと合わせれば、爽やかで信頼感のある「デキる女性」風に。
- プリーツスカート: 揺れる素材感がブルーグレーの軽やかさを強調します。グレージュのパンプスと合わせると脚長効果も期待できます。
アウター・コートで演出する大人の知性
冬のアウターは値段も張るし、無難な黒やベージュを選びがちですよね。でも、2着目や春先のトレンチコートにブルーグレーを選ぶと、周りと差がつきます。
特にウール素材のブルーグレーのコートは、高見え効果が抜群。中の服がプチプラでも、アウターの色が絶妙だと全体が高級に見えるという嬉しいメリットがあります。
パーソナルカラー別(イエベ・ブルベ)の選び方
「私はイエベだから青系は似合わない…」と諦めていませんか? 実は選び方次第で誰でも着こなせます。
- ブルベ夏(サマー)・冬(ウィンター):
大得意な色です!特にサマータイプの方は、くすみのあるパウダリーなブルーグレーが肌の透明感を爆上げしてくれます。自信を持って顔周りに持ってきましょう。 - イエベ春(スプリング)・秋(オータム):
黄みのある肌を持つイエベさんは、純粋なブルーグレーだと顔色が沈んで見えることがあります。- 対策1:「緑み」を含んだブルーグレー(ティールブルーに近い色)を選ぶ。
- 対策2:ボトムスやバッグなど、顔から離れた場所に取り入れる。
- 対策3:オフホワイトや生成りのマフラーを巻いて、顔周りの色を調整する。
【インテリア編】ブルーグレーで作るおしゃれな部屋づくり
次はお部屋編です。ブルーグレーは「鎮静効果」が高いので、リラックスしたいリビングや寝室にぴったり。部屋全体がおしゃれなカフェやホテルのような空間に変わります。
壁紙(アクセントクロス)に使う時の注意点と効果
最近DIYでも人気の「アクセントクロス」。部屋の壁の一面だけをブルーグレーにするスタイルです。
壁紙を選ぶ際は、「小さなサンプルで見るよりも、実際に貼ると明るく(薄く)見える」という法則を覚えておいてください。「ちょっと暗すぎるかな?」と思うくらいのトーンを選んだ方が、仕上がりは落ち着いた良い色になります。
ブルーグレーは後退色なので、部屋の入り口から見て「一番奥の壁」に使うと、奥行きが出て部屋が広く感じられます。
カーテン・ソファで取り入れる北欧・韓国風スタイル
壁紙を張り替えるのはハードルが高い…という方は、カーテンやソファなどのファブリック(布製品)から始めてみましょう。
- 北欧スタイル:
ブルーグレーのソファ × イエローのクッション × 木目の家具。温かみのある北欧定番の配色です。 - 韓国風インテリア:
淡いブルーグレーの布団カバー × 白い家具 × ラタン(籐)の小物。色素薄めの儚げな空間が作れます。
特にカーテンは、部屋の中で大きな面積を占めるので印象がガラッと変わります。遮光カーテン特有の重たい感じも、ブルーグレーなら圧迫感が出にくいのでおすすめです。
相性の良い床の色と家具の素材(木目・アイアン)
床の色との相性も気になりますよね。
- ナチュラル色(明るい木目): 一番合わせやすく、爽やかで優しい雰囲気になります。
- ダークブラウン(濃い木目): コントラストが効いて、シックで高級感のある雰囲気になります。ヴィンテージ家具とも相性◎。
- ホワイト(白っぽい床): ミニマルでモダンな印象に。少し冷たく感じる場合は、ラグを敷いて温かみを足しましょう。
また、家具の脚や照明に「黒いアイアン(鉄)」素材を取り入れると、ぼんやりしがちなブルーグレーの空間がピリッと引き締まり、流行のインダストリアルな雰囲気も楽しめます。
その他の活用シーン(ネイル・ヘアカラー)
最後に、ファッションやインテリア以外でも活躍するブルーグレーの魅力を紹介します。
透明感抜群の「ブルーグレー」ヘアカラー
美容院でオーダーする際、「アッシュグレージュ」や「ブルーアッシュ」と伝えると、この色味に近づけます。
日本人の髪特有の「赤み」を消してくれるので、光に当たった時の透け感が抜群です。暗めのトーンでも重たく見えないので、職場の規定が厳しい方にも人気のカラーなんですよ。
シンプルで上品なネイルデザイン
手元を見るたびに心が落ち着くブルーグレーのネイル。ワンカラー(単色塗り)でも十分おしゃれですが、シルバーのラメを少し乗せたり、マットコートで艶を消したりすると、より大人っぽい仕上がりになります。
オフィスでも浮かない「きちんと感」があるので、派手なネイルができない方にもおすすめです。
まとめ:ブルーグレーを使いこなして洗練されたスタイルを
ここまで、ブルーグレーの魅力と活用法をたっぷりと紹介してきました。
ブルーグレーは、単なる流行色ではなく、「大人の女性を美しく見せ、暮らしを心地よく整えてくれる色」です。
おさらい:ブルーグレー攻略の3ステップ
- まずは小物から:バッグやクッションなど、小さな面積から取り入れてみる。
- 白か黒で合わせる:迷ったらモノトーンと合わせれば絶対に失敗しない。
- 素材感を楽しむ:リネン、ウール、ベロアなど、素材によって変わる色の表情を楽しむ。
「今日はちょっと大人っぽくしたいな」「部屋の雰囲気を変えたいな」と思ったら、ぜひブルーグレーの力を借りてみてください。きっと、今までとは違う新しい自分や、お気に入りの空間に出会えるはずですよ。

