- ETFとは何か、仕組みをわかりやすく解説します
- 投資信託・個別株との違いと使い分けのポイント
- ETFのメリット・デメリットをわかりやすくお伝えします
- 国内株・米国株・高配当など目的別のETFの種類
- 初心者でも実践できる銘柄の選び方と確認すべき5つの指標
- 新NISA(2026年最新)でのETF活用法と注意点
- 口座開設から初回購入までの具体的なステップ
「ETFって名前はよく聞くけど、投資信託と何が違うの?」「新NISAで使えるの?」——そんな疑問をお持ちの方、多いのではないでしょうか。
ETFは、少額から手軽に分散投資ができることで、投資初心者から経験者まで幅広く注目されている金融商品です。新NISAの普及とともに、ETFへの関心もますます高まっています。
この記事では、ETFの基本から選び方、新NISAとの組み合わせ方まで、できるだけやさしく説明していきます。一緒に確認していきましょう。
📐 ETFとは?初心者にもわかりやすく解説
ETFの正式名称と意味
ETFとは、Exchange Traded Fund(エクスチェンジ・トレーデッド・ファンド)の略で、日本語では「上場投資信託」と呼ばれています。簡単に言うと、「証券取引所に上場している投資信託」のことです。
投資信託は証券会社や銀行の窓口を通じて購入するのが一般的ですが、ETFはそれが株式と同じように取引所でリアルタイムに売買できるという大きな特徴があります。
ETF=「上場している投資信託」。株と同じ感覚でいつでも売り買いできる手軽さが人気の理由です。
ETFの仕組み——指数連動の基本
ETFのほとんどは、日経平均株価やS&P500(アメリカの代表的な株価指数)などのインデックス(指数)に連動するよう設計されています。これをインデックス運用と呼びます。
たとえば、日経平均株価に連動するETFをひとつ買うだけで、日経平均を構成する225社すべてに間接的に投資しているのと同じ効果が得られます。225社を個別に買うのは大変ですが、ETFなら一度の取引でOKです。
日経平均やS&P500などの構成銘柄を、指数と同じ比率で保有します
投資家が株式と同じように市場で売買できる形にします
少額から複数の銘柄に分散投資することが可能になります
ETFと投資信託・個別株の違い
「投資信託とETFって何が違うの?」という疑問を持たれる方も多いと思いますので、下の表でまとめてみました。
| 比較項目 | ETF | 一般の投資信託 | 個別株 |
|---|---|---|---|
| 取引方法 | 取引所でリアルタイム売買 | 1日1回の基準価額で売買 | 取引所でリアルタイム売買 |
| 分散投資 | ✅ 1本で多数銘柄に分散 | ✅ 1本で多数銘柄に分散 | ❌ 個別銘柄に集中 |
| 信託報酬(年間コスト) | 低い(0.03〜0.5%程度) | 低〜高(0.1〜2%程度) | なし |
| 分配金の自動再投資 | ❌ 原則できない | ✅ 再投資型が選べる | ❌ 原則できない |
| 購入できる場所 | 証券会社のみ | 証券会社・銀行・郵便局など | 証券会社のみ |
| 注文方法 | 指値・成行など | 基準価額で購入申込のみ | 指値・成行など |
ETFは、投資信託の「分散投資できる」という特徴と、個別株の「リアルタイムで売買できる」という特徴を兼ね備えた商品といえます。
まずは証券会社の無料口座を開設してみましょう。口座があるだけで、ETFの価格変動をリアルタイムで確認できるようになります。
⚖️ ETFのメリット・デメリットをわかりやすく解説
ETFの5つのメリット
ETFが多くの方に選ばれる理由には、次のようなものがあります。
- コストが低い……信託報酬 年0.03〜0.5%程度と、アクティブ型投資信託(1〜2%程度)より大幅に安い
- 1本で分散投資できる……日経平均連動ETFなら225社、S&P500連動ETFなら約500社への分散投資が一度に可能
- リアルタイムで売買できる……株式と同じように取引時間中にいつでも売買でき、価格を見ながら注文できる
- 少額から始められる……国内ETFは数千円〜数万円程度から購入できる(銘柄によって異なります)
- 透明性が高い……連動する指数が明確なので、何に投資しているかがわかりやすい
特にコストの低さは長期投資において大きなアドバンテージになります。たとえばVOO(バンガード・S&P500 ETF)の経費率は年0.03%。100万円を投資しても年間のコストはわずか300円です。
注意しておきたいデメリット・リスク
ETFには良い面だけでなく、気をつけておきたいポイントもあります。
- 元本割れのリスクがある……ETFは価格が変動する金融商品です。市場が大きく下落した局面では購入時より価格が下がり、損失が生じることがあります。余剰資金の範囲内で投資することが大切です
- 分配金の自動再投資ができない……受け取った分配金を再投資するには、自分で買い付け操作が必要です(複利効果を最大化しにくい)
- 価格乖離リスクがある……乖離率(かいりりつ)とは、ETFの市場価格と本来の純資産価値(NAV)のズレのこと。流動性が低い銘柄では乖離が生じやすい
- 少額積立がしにくい銘柄もある……1口単位での購入のため、毎月〇〇円という細かい積立には向かない場合があります
NAV(純資産価値/Net Asset Value):ETFが保有する総資産から負債を差し引いた純資産を、発行口数で割った「1口あたりの価値」のこと。市場価格がこれより大きく離れていると「乖離が大きい」状態です。
🌏 ETFの種類を目的別に整理
一口にETFといっても、種類はとても豊富です。目的に合ったタイプを知っておくと、選ぶときにスムーズです。
国内株式・米国株式・全世界株式ETF
長期的な資産形成を目指す方に人気のカテゴリーです。
| 種類 | 代表的な指数 | 主な銘柄例 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 国内株式型 | TOPIX・日経平均 | 1306・1321 | 円建て。日本株全体に分散 |
| 米国株式型 | S&P500・NASDAQ-100 | VOO・QQQ | 米国大企業500社等に分散。長期実績が豊富 |
| 全世界株式型 | MSCI ACWI(2559など)/FTSE Global All Cap(VTなど) | VT・2559 | 先進国・新興国含む世界株式に広く分散 |
VOOは2010年9月設定、運用会社はVanguard(バンガード)、連動指数はS&P500。経費率は年0.03%と非常に低水準で、純資産総額は2026年時点で約6,000億ドル超と世界最大級のETFのひとつです。過去のデータは将来の運用成果を保証するものではありません。
高配当ETF・債券ETF・REIT ETF
定期的な収入(インカムゲイン)を求める方に注目されているカテゴリーです。
| 種類 | 特徴 | 主な銘柄例 | 目安利回り |
|---|---|---|---|
| 高配当株ETF | 配当利回りの高い株式に絞って投資。詳細な銘柄比較は後の「初心者向けETFの選び方」セクションを参照 | VYM・HDV・1489 | 年2〜4%程度(変動あり) |
| 債券ETF | 国債・社債などの債券に投資。株式と値動きが異なりリスク分散に活用 | AGG・TLT | 銘柄・金利環境による |
| REIT型ETF | 不動産投資信託(REIT)に連動。不動産から生まれる収益を分配 | 1343・IYR | 年2〜4%程度(変動あり) |
利回りの数値はあくまで参考値です。市場環境や各銘柄の方針により変動します。購入前に各銘柄の最新情報を必ずご確認ください。
レバレッジ型・インバース型・テーマ型(上級者向け)
少し特殊なETFとして、次のタイプもあります。
- レバレッジ型ETF……指数の日次の値動きに2倍・3倍などの倍率をかけて連動するよう設計されたETF。ハイリスクであり、長期保有には向かない性質があります
- インバース型ETF……指数が下がったときに利益が出る仕組みのETF。相場の下落局面でのヘッジとして使われますが、複雑な動きをするため初心者には難しい商品です
- テーマ型ETF……AI・再生可能エネルギー・半導体など特定テーマに絞ったETF。集中投資になるためリスクも高めです
レバレッジ型・インバース型は日次の値動きに指定倍率をかける設計のため、相場が上下を繰り返すと複利の逓減(ボラティリティ・ドラッグ)が生じ、長期保有すると指数との乖離が大きくなる特性があります。金融庁もこの点について説明義務を課しています。まずは通常のインデックス型ETFから始めることをおすすめします。
📋 初心者向けETFの選び方【目的別チェックリスト】
ETFの種類が多くて「どれを選べばいいかわからない」という方へ。目的を先に決めてから銘柄を絞ると、選びやすくなります。
資産形成目的なら——S&P500・全世界系ETFの信託報酬を比較
長期的に資産を育てたい方には、低コストなインデックス型ETFが向いています。特に人気が高い銘柄を以下の表で確認してみましょう。
| ETF名(ティッカー) | 連動指数 | 経費率(年率) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| VOO(米国上場) | S&P500 | 0.03% | 米国大型株約500社。世界最大級のETFのひとつ |
| IVV(米国上場) | S&P500 | 0.03% | VOOと同等の低コスト。BlackRock(iShares)運用 |
| SPY(米国上場) | S&P500 | 0.0945% | 米国初のETF(1993年設定)。機関投資家にも人気で流動性が高い |
| VT(米国上場) | FTSE Global All Cap | 0.06% | 全世界9,000社超に分散。1本で世界中に投資可能 |
| 1306(東証上場) | TOPIX(配当込み) | 段階料率(純資産規模により異なる) | 日本株全体に分散。円建てで購入可能 |
たとえば100万円を年8%の運用利回りで30年間運用した場合、経費率0.03%と経費率1%では最終的な資産額に大きな差が生まれます。コストの差が複利で積み重なるためです(将来のリターンを保証するものではありません)。長期投資ほどコストの差が大きくなります。
長期の資産形成が目的であれば、低コストなS&P500連動ETF(VOO・IVVなど)か全世界株式ETF(VT・2559など)が多くの投資家に選ばれています。国内ETFから始めたい場合は1306(TOPIX連動)が円建てで手軽です。まず1本決めてから、慣れてきたら追加を検討するスタイルが無理なく続けやすいです。
配当収入目的なら——高配当ETFの利回り・頻度を確認
定期的な分配金を受け取りたい方には、高配当株ETFが選択肢になります。ただし利回りは市場環境や各銘柄の方針によって変動しますので、以下の内容はあくまで参考程度にお考えください。
| ETF名 | 連動指数 | 経費率 | 分配頻度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| VYM | FTSE High Dividend Yield Index | 0.06% | 年4回 | 高配当400〜550銘柄超(市場環境により変動)に分散。REIT除外。低コストの長期安定型 |
| HDV | Morningstar Dividend Yield Focus | 0.08% | 年4回 | 財務健全性を重視した約75銘柄。エネルギー・ヘルスケアなどディフェンシブ系セクター比率が高め(変動あり) |
| SPYD | S&P500 High Dividend Index | 0.07% | 年4回 | S&P500内の高配当上位約80銘柄。均等加重。利回りは比較的高め |
| 1489 | 日経平均高配当株50指数 | 0.308% | 年4回(1・4・7・10月) | 東証上場。円建てで日本の高配当株50社に投資可能 |
利回りが高いほど良いわけではありません。高利回りの背景には株価下落が伴う場合もあります。利回りの数値だけでなく、構成銘柄の分散度・セクターのバランス・過去の分配金の安定性・経費率も合わせて確認しましょう。
銘柄選びで見るべき5つの指標
ETFを選ぶとき、次の5つを確認するクセをつけると安心です。
年間のコスト。低いほど手元に残るリターンが増えます。インデックス型なら0.5%以下を目安に
大きいほど安定性が高く、流動性も確保されやすい。目安として100億円以上あると安心
市場価格と純資産価値(NAV)のズレ。小さいほどETFとして健全。0.5%以内が理想
何に投資しているかを確認。銘柄数が多いほど分散効果が高く、特定セクターへの集中リスクが低い
1日の取引量が少ないと、希望する価格で売買しにくくなる場合があります
証券会社の銘柄検索で気になるETFを探したら、まず「信託報酬」「純資産総額」「1年間の騰落率」の3つを確認してみましょう。この3点を見るだけで、銘柄の基本的な健全性が判断しやすくなります。
💰 新NISAでETFを活用する方法【2026年最新】
2024年1月にスタートした新NISA(少額投資非課税制度)。ETFはこの制度ととても相性が良い商品のひとつです。ここでは2026年時点の最新情報をもとに、ETFとの組み合わせ方を確認していきましょう。
新NISAの基本
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間投資上限 | 120万円 | 240万円 |
| 生涯上限 | 合計1,800万円(うち成長投資枠は最大1,200万円) | |
| 非課税期間 | 無期限 | |
| ETFの購入 | 対象ETFは9本に限定(2026年4月時点) | レバレッジ型等の一部を除く多くのETFが対象 |
| 投資スタイル | 積立のみ(スポット・一括購入は不可) | 積立・一括どちらも可 |
つみたて投資枠で買えるETF(2026年4月時点)
新NISAのつみたて投資枠で購入できるETFは、金融庁が厳選した9本(2026年4月7日時点)に限定されており、いずれも長期積立・分散投資に適した商品です。
主にTOPIXや日経平均、MSCIなど主要な国内外の株価指数に連動するETFが対象です。信託報酬が低く抑えられており、長期的なインデックス投資に向いています。詳細な一覧は金融庁の公式ページでご確認いただけます。
①VOO・VYM・QQQなどの米国上場ETFは、つみたて投資枠では購入できません。これらを新NISAで運用したい場合は成長投資枠を使いましょう。
②つみたて投資枠は積立設定による購入のみが認められており、スポット購入(一括購入)はできません。まとまった金額を一度に投資したい場合は成長投資枠を活用してください。
成長投資枠との使い分け——一括投資 vs 積立
成長投資枠は、レバレッジ型などの一部を除く多くのETFや個別株式も対象です。積立だけでなく、好きなタイミングでのスポット購入(一括投資)も可能です。値上がり益を狙って株価が下がったタイミングで投資したり、分配金を狙って高配当が期待できる銘柄に一括投資したりすることもできます。
| 目的 | おすすめの枠 | 活用例 |
|---|---|---|
| 長期積立・資産形成 | つみたて投資枠 | 国内対象ETF(1306など)を月々定額で積立設定 |
| 米国ETFへの投資 | 成長投資枠 | VOO・VYM・QQQなどをスポット・積立で購入 |
| 高配当ETFで配当収入 | 成長投資枠 | VYM・HDV・1489などに一括または積立投資 |
| 両枠の併用 | つみたて+成長 | つみたてで国内ETFを積立設定、成長投資枠でVOOをスポット買い |
NISAで高配当ETFを保有するときの注意点(外国源泉税)
新NISAで米国の高配当ETFを保有する際、見落とされがちなポイントがあります。それが外国源泉税の問題です。
- 米国ETFの分配金には、米国側で10%の源泉税が差し引かれます
- 通常の課税口座では「外国税額控除」を使って取り戻せますが、NISA口座では外国税額控除が使えません
- つまりNISAで米国ETFを保有する場合、米国側の10%分は非課税にならない点をご承知おきください
新NISAで米国高配当ETFを保有しても、日本の20.315%の課税は免除されますが、米国の源泉税10%は避けられません。配当収入を最大化したい方は、この点を考慮して口座の種類を選ぶと良いでしょう。
新NISAを使ってETFを始めるなら、まず「つみたて投資枠で国内インデックス対象ETFを少額から積立設定」がおすすめのスタートです。慣れてきたら成長投資枠で米国ETFを加えていくと、バランス良く活用できます。
🚪 ETFの買い方・始め方ステップガイド
「ETFに興味はあるけど、どこから始めればいいの?」という方のために、口座開設から初回購入までの流れをお伝えします。
証券会社の選び方(主要ネット証券の比較)
ETFを始めるには、まず証券会社の口座開設が必要です。銀行口座ではETFを購入できません。以下に主要なネット証券を比較しました。
| 証券会社 | 国内ETF手数料 | NISA口座での米国ETF | 特徴・ポイント |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | 全銘柄無料(ゼロ革命・電子交付設定が条件) | 売買手数料無料。リアルタイム為替手数料0銭(取引時スプレッドあり) | 口座開設数トップクラス。取扱銘柄が幅広く初心者から上級者まで使いやすい |
| 楽天証券 | 無料(対象101銘柄) | 売買手数料無料(外貨<ドル>決済時の為替手数料も無料。円貨決済は別途スプレッドあり) | 楽天ポイントで投資可能。楽天銀行との連携でお得な優遇金利あり |
| 松井証券 | NISA口座は全銘柄無料(課税口座は1日50万円以下まで無料) | 売買手数料無料。外貨(ドル)決済時の為替手数料も無料(円貨決済は25銭/米ドルのスプレッドあり) | コスト面で優れる。サポートが充実しており初心者にも安心 |
| マネックス証券 | NISA口座は全銘柄無料(課税口座は約定代金の0.495%) | 売買手数料無料。米国株買付時の為替手数料も0銭(円貨決済含む) | 米国株の情報ツールが豊富。分析重視の方に人気 |
各社の国内ETF手数料無料の範囲・条件は異なります。SBI証券のゼロ革命は電子交付設定が適用条件です。なお米国ETFの為替手数料は、SBI証券・松井証券は外貨(ドル)決済時が無料、マネックス証券は円貨決済を含めて0銭、楽天証券は外貨(ドル)決済のみ無料です。ただし各社とも取引レートには売買スプレッドが生じる場合があります。詳細条件は各証券会社の最新公式情報をご確認ください。
米国株投資の為替手数料目線では、SBI証券・松井証券は外貨(ドル)決済時の手数料が無料(ただし取引レートにスプレッドあり)、マネックス証券は円貨決済を含めて0銭です。楽天証券は外貨(ドル)決済であれば無料です。どの証券会社も口座開設・維持費は無料ですので、取引スタイルや決済通貨の設定を確認しながら選ぶと良いでしょう。
口座開設〜初回購入までの手順
本人確認書類(マイナンバーカードまたは免許証など)を用意してWebから申し込みます。スマホで完結できる証券会社がほとんどです
NISA口座は1人1口座のみ。申込時に一緒に手続きしておくとスムーズです。審査に数日〜1週間程度かかります
銀行振込またはクイック入金で証券口座に資金を移します。SBI証券・楽天証券などは即時入金が便利です
ティッカーや銘柄名(例:「1306」「VOO」)で検索し、購入口数と注文方法(指値・成行)を選んで発注します
注文が成立(約定)したら、保有残高に反映されます。国内ETFは即日〜翌営業日、米国ETFは翌日以降に反映されます
注文方法(指値・成行)と取引時間の基本
| 注文方法 | 内容 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 成行注文(なりゆき) | 価格を指定せず、その時点の市場価格で売買する方法 | すぐに購入・売却したいとき。確実に約定させたいとき |
| 指値注文(さしね) | 「○○円で買いたい」と価格を指定して注文する方法 | 特定の価格で買いたいとき。じっくり待てるとき |
国内ETFは東京証券取引所の取引時間(平日9:00〜11:30、12:30〜15:30)のみ売買できます。ただし15:25〜15:30は「プレ・クロージング」と呼ばれる注文受付のみの時間帯で、売買は成立しません(2024年11月5日の制度変更により導入)。米国ETFはニューヨーク証券取引所の時間帯(日本時間の夜〜深夜)が取引時間となります。時間外は注文を予約しておくこともできます。
❓ よくある質問(FAQ)
どちらにも一長一短があり、「どちらが絶対良い」とは言えません。毎月自動で積立したい方・少額(100円〜)から始めたい方には投資信託(インデックスファンド)が向いています。一方、リアルタイムで値動きを確認しながら取引したい方・信託報酬をできるだけ下げたい方にはETFが向いています。新NISAのつみたて投資枠でeMAXIS Slimなどを積み立てつつ、慣れてきたら成長投資枠でETFを加えるという進め方も人気です。
東証に上場している国内ETFは、1口から購入できます。価格は銘柄によって異なりますが、数千円〜数万円程度から始められるものが多いです。なお、銘柄によって受益権分割(株式分割に相当)が行われることがあるため、価格は変動します。最新の価格は各証券会社の銘柄ページでご確認ください。米国ETFについては1株単位の購入が基本ですが、一部の証券会社では積立サービスに対応しているケースもあります。まずは少額でお試し購入してみるのがおすすめです。
ETFで得た売却益・分配金には、通常約20.315%(所得税15.315%+住民税5%)が課税されます。証券会社で「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでいれば、証券会社が税金を自動で計算・納付してくれるため、基本的に確定申告は不要です。一方、新NISA口座で運用した利益・分配金は非課税になります。ただし米国ETFの場合は前述の外国源泉税10%が差し引かれる点はご注意ください。
あります。ETFは価格が変動する金融商品ですので、購入時より価格が下がれば元本割れになります。特に短期的な市場の下落局面では大きく値下がりすることもあります。ただし、インデックス型ETFは1本で多数の銘柄に分散投資しているため、個別株と比べてリスクは抑えられています。また、長期で保有することで短期的な価格変動の影響を和らげる効果も期待できます。投資する金額は、生活費を除いた余剰資金の範囲内に留めることが大切です。
ETFの分配金は原則として自動再投資されません。受け取った分配金は証券口座に現金で入金されます。再投資して複利効果を高めたい場合は、受け取った分を手動で再購入する必要があります。この手間を避けたい場合は、分配金を内部で自動再投資するタイプの投資信託(再投資型)を選ぶ方法もあります。長期の資産形成を重視するか、定期的な現金収入を重視するかによって選択が変わります。
VOO(バンガード・S&P500 ETF)はつみたて投資枠では購入できません。米国上場ETFはつみたて投資枠の対象外です。VOOを新NISAで運用したい場合は成長投資枠(年間240万円まで)をご利用ください。なお、S&P500に連動する投資信託(例:eMAXIS Slim米国株式)はつみたて投資枠でも購入できますので、積立投資にはそちらを活用する方法もあります。
国内ETFについては、SBI証券は全銘柄無料(ゼロ革命・電子交付設定が条件)、松井証券はNISA口座全銘柄無料(課税口座は1日50万円以下まで無料)、楽天証券は対象101銘柄が無料です(すべての銘柄が無料とは限りません)。米国ETFについては、新NISA口座での売買手数料は主要ネット証券で無料となっています。通常口座では約定代金の0.495%程度かかる証券会社が多いです。米国ETFの為替手数料については、SBI証券・松井証券は外貨(ドル)決済時が無料(取引レートにはスプレッドあり)、マネックス証券は円貨決済を含めて0銭、楽天証券は外貨(ドル)決済のみ無料です。購入前に各証券会社の最新の手数料体系をご確認ください。
ETFは「低コスト・分散投資・取引の手軽さ」を兼ね備えた投資商品です。新NISAとの組み合わせで、資産形成の入口としても、高配当による収入の手段としても活用できます。まずは証券口座を開設して、少額から実際の値動きを体験してみるのが一番の近道です。投資には元本割れのリスクがあります。ご自身の状況に合わせて、無理のない範囲で始めてみてくださいね。
※本記事は2026年5月時点の情報をもとに作成しています。信託報酬・税率・制度内容などは変更になる場合があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。本記事は投資勧誘を目的とするものではありません。

