受験シーズンになると、神社やお寺で合格祈願の絵馬を見かけますよね。でも「絵馬って実際どんな書き方をすればいいの?」「代理で参拝する時はどうすればいい?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、合格祈願の絵馬を書く際の基本的なルールから、本人が書く場合・代理で書く場合のポイント、具体的な例文まで分かりやすくお伝えします。この記事を読めば、合格祈願の絵馬を正しく書けるようになり、大切な願いが神様にしっかり届くはずです。
実際に書く際の参考になる例文も用意しましたので、初めて絵馬を書く方も、受験生の代理で参拝される方も安心してください。それでは、合格祈願の絵馬の正しい書き方をマスターして、大切な願いを叶えましょう!
合格祈願の絵馬とは? – 基本を知ろう
絵馬とは神様や仏様に願い事や感謝の気持ちを伝えるための木の板です。表面には馬や神様の絵が描かれていて、裏面に願い事を書きます。昔から神様へのメッセージを届ける大切な手段として親しまれてきました。
特に学業の成就や合格祈願には、絵馬を奉納することで神様からの加護を得られると信じられています。実際、全国各地の学問の神様が祀られる神社では、受験シーズンになると合格祈願の絵馬で賑わいます。
豆知識: 「絵馬」という名前の由来をご存知ですか?昔は本物の馬を神様に捧げていましたが、次第に馬の絵を描いた木の板を奉納するようになり、それが「絵馬」として定着したんですよ。
書き方の基本ルール
いざ神社に行ったものの、絵馬の書き方がわからず戸惑った経験はありませんか?ここでは、失敗しない合格祈願の絵馬の書き方の基本を紹介します。
表と裏の使い分け
絵馬には表と裏があります。馬などの絵が描かれている面が「表」で、何も描かれていない白紙の面が「裏」です。願い事は必ず裏面に書きましょう。表面には「奉納」と書くのが一般的です。
神社によっては自分で表面に絵を描くタイプの絵馬もありますが、その場合でも願い事自体は裏面に書くようにしてください。イラストと願い事は分けて書くことで、神様に願いがしっかり伝わります。
使うペンの選び方
絵馬に願い事を書く際は、油性ペンを使用することをお勧めします。なぜなら、絵馬は屋外に掛けられることが多く、雨や湿気に強いペンの方が安心だからなんです。
水性ペンだと文字が滲んだり消えたりして、せっかくの願い事が読めなくなってしまう恐れがあります。願い事がしっかりと神様に届くよう、耐水性のある油性ペンで丁寧に書きましょう。黒や紺色など、落ち着いた色がおすすめです。
一つの絵馬に一つの願い
願い事は一つの絵馬に一つだけ書くのがマナーです。合格祈願の他に恋愛成就など別の願い事を同じ絵馬に書くのは避けましょう。複数の願い事がある場合は、絵馬を分けて書くことをお勧めします。
神様に集中して願いを伝えるためにも、一つの絵馬には一つの願いだけを込めるのが良いとされています。それぞれの願いに対して、しっかりと向き合う気持ちを持ちましょう。
書き方の手順
- 表面に「奉納」と書く
- 裏面の真ん中より上に願い事を書く
- 縦書きか横書きかは神社の様式に合わせる(迷ったら縦書きが無難)
- 願い事は「○○大学に合格する」と断言形式で書く
- 最後に日付、住所(県名程度でも可)、名前(イニシャルでも大丈夫)を書く
【書き方の例】
○○大学の受験に合格する
2025年1月1日 ○○県 A・B
最近は個人情報の保護のため、住所や名前は詳しく書かなくても大丈夫です。神社によっては個人情報保護シールも用意されているので、活用してください。
よくある疑問
複数の学校を受験する場合はどうする?
複数の学校を受験する場合、どの学校名を絵馬に書くか迷いますよね。基本的には第一志望の学校名を書くことをお勧めします。
理由は単純で、入学できるのは結局一校だけだからです。ただ、どうしても全ての学校に合格したい気持ちが強い場合は、「志望校全てに合格する」と書いても大丈夫です。特に気になる学校が複数ある場合は、それぞれ別の絵馬に書くのも一つの方法です。
いくつ書いても良い?
絵馬の数に制限はありません。複数の願い事がある場合は、それぞれ別の絵馬に書くことをお勧めします。例えば、第一志望と第二志望の学校について別々の絵馬に書いたり、「試験に合格する」ことと「健康に過ごせる」ことを分けて書いたりしても大丈夫です。
ただし、あまりに多くの絵馬を一度に奉納すると、他の方の絵馬を掛けるスペースを圧迫することになりますので、常識の範囲内で行いましょう。
代理で絵馬を書く場合のポイント
理想的には受験生本人が合格祈願に行くことが望ましいですが、遠方に住んでいたり、試験勉強で忙しかったり、体調を崩したくないなどの理由から、代理の方が絵馬を奉納することも多いです。
代理で絵馬を書く場合のポイントを押さえて、受験生の願いをしっかりと神様に届けましょう。
基本
代理で書く時に大切なことは、「誰の」「どんな願い」を伝えているのかをはっきり書くことです。
代理で絵馬を書く場合は、まず受験生の名前と合格希望の学校名を明記し、その後に代理人の情報を書きます。受験生と代理人の関係(親、祖父母、友人など)を書くとより丁寧です。
【代理で書く時の例】
△△(受験生)が○○大学に合格する
2025年1月1日 (代理人住所)(代理人氏名・続柄)
注意点
代理で絵馬を書く際には、受験生の気持ちをしっかりと代弁することを心がけましょう。可能であれば事前に受験生の希望(どの学校名を書いてほしいか、どんな言葉で書いてほしいかなど)を確認しておくと良いでしょう。
また、代理人自身の願いも込めることができます。例えば「息子△△が○○大学に合格し、充実した学生生活を送れますように」など、受験後の幸せな未来も願うことができます。
いつ行くのが良い?
タイミングを選ぶ
合格祈願に行くタイミングについては、様々な考え方があります。一般的には志望校が決まった後、試験の1〜3ヶ月前に行く方が多いようです。
初詣と合わせて合格祈願をする方も多いですが、初詣の時期は混雑しますので、落ち着いて参拝したい場合は別の日を選ぶと良いでしょう。
おすすめの参拝日と時間帯
六曜でいえば「大安」の日に参拝するとより良いとされています。また、参拝時間は太陽が昇っている午前中がおすすめです。神社も比較的空いていて、清々しい気持ちで参拝できます。
ただし、神様はいつでも私たちの声に耳を傾けてくれますので、あまり神経質になる必要はありません。大切なのは、真摯な気持ちで参拝することです。
奉納する際のマナー
奉納の手順
- まずは神社に参拝し、神様に挨拶する
- 授与所や参拝所で絵馬をいただく
- 願い事を丁寧に書く
- 絵馬掛けに願い事を書いた面が見えるように掛ける
- 最後にもう一度、軽くお辞儀をして感謝の気持ちを伝える
掛け方の注意点
絵馬掛けには複数の絵馬が掛かっていることが多いですが、他の人の絵馬に自分の絵馬を重ねて掛けるのは避けましょう。一説には「他人の絵馬に自分の絵馬をぶら下げると、その人と一蓮托生になる」とも言われています。
また、他の人の願い事が隠れないような配慮も大切です。空いているスペースを見つけて、丁寧に掛けるようにしましょう。
具体的な書き方 例文集
本人用と代理人用それぞれの例文をいくつか紹介します。実際に書く際の参考にしてください。
本人が書く場合の例文
高校受験の場合
〇〇高校に合格する
<名前> <住所> 令和〇年〇月〇日
大学受験の場合(お願い調)
〇〇大学に合格できますように
<名前> <住所> 令和〇年〇月〇日
大学受験の場合(断言調)
〇〇大学の受験に合格する
<名前> <住所> 令和〇年〇月〇日
資格試験の場合
〇〇資格試験に一発合格する
<名前> <住所> 令和〇年〇月〇日
学業成就全般の場合
日々の学びが実り、目標を達成する
<名前> <住所> 令和〇年〇月〇日
代理人が書く場合の例文
高校受験の場合
□□(受験生の名前)が〇〇高校に合格!
<代理人名前> <代理人住所> 令和〇年〇月〇日
大学受験の場合(お願い調)
□□(受験生の名前)が〇〇大学に合格できますように
<代理人名前> <代理人住所> 令和〇年〇月〇日
親が代理で書く場合
息子/娘の□□が〇〇大学に合格し、夢を叶えられますように
<代理人名前(父/母)> <代理人住所> 令和〇年〇月〇日
祖父母が代理で書く場合
孫の□□が志望校の〇〇大学に合格することを願います
<代理人名前(祖父/祖母)> <代理人住所> 令和〇年〇月〇日
友人が代理で書く場合
友人の□□が〇〇試験に合格できますように
<代理人名前(友人)> <代理人住所> 令和〇年〇月〇日
合格後のお礼参りについて
合格祈願をした後、試験結果が出たらお礼参りに行くことも大切なマナーです。結果がどうであれ、神様に感謝の気持ちを伝えましょう。
特に合格した場合は、必ずお礼参りに行くようにしましょう。お礼参りの方法は手を合わせてお参りするだけでも良いですが、お礼の気持ちを込めた絵馬を奉納するのも素敵な方法です。
【お礼参りの絵馬の例文】
〇〇大学に合格することができました。ありがとうございます。
<名前> <住所> 令和〇年〇月〇日
まとめ
今回は合格祈願の絵馬の書き方について、本人が書く場合と代理人が書く場合の両方を紹介してきました。絵馬を書く際のポイントをおさらいしましょう。
- 合格祈願の絵馬は、表面に「奉納」と書き、裏面に願い事を記入します
- 油性ペンを使って丁寧に書くことで、雨でも消えにくくなります
- 願い事は「〇〇大学に合格する」と断言形式で書くと効果的です
- 本人が書けない場合は、代理人が誰の願いかを明記して書きましょう
- 本記事で紹介した例文を参考に、自分の言葉で心を込めて書くことが大切です
合格祈願の絵馬は形式的な習慣ではなく、自分の願いを具体化して神様に伝える大切な手段です。本人が書く場合も代理人が書く場合も、この記事で紹介した書き方のルールを守りつつ、真心のこもった言葉で願いを伝えましょう。
また、絵馬を奉納した後、合格発表後には必ずお礼参りに行くことをお忘れなく。結果がどうであれ、神様に感謝の気持ちを伝えることが大切です。お礼参りの際にも、感謝の気持ちを込めた絵馬を奉納するのもおすすめですよ。
最後に大切なポイント: 合格祈願の絵馬に願いを書くことも大切ですが、それだけで合格が保証されるわけではありません。神様に願いを届けると同時に、日々の勉強を怠らず、最善を尽くして目標に向かって頑張りましょう。きっと神様も、頑張る私たちを応援してくれます!
皆さんの合格祈願がしっかりと神様に届き、素晴らしい結果につながることを心より願っています。この記事が、受験生やご家族の皆さんのお役に立てれば幸いです。合格祈願の絵馬で、夢への第一歩を踏み出しましょう!