外国語を学ぶとき、最初に覚えたいのが挨拶ですよね。特にフランス語は「愛の言語」とも呼ばれる美しい響きを持ち、挨拶一つとっても表現が豊かです。
この記事では、フランス語での「またね」や「さようなら」など、別れの挨拶のバリエーションを紹介します。実はフランス語では、相手との関係性や次に会う予定に合わせて、別れの挨拶を細かく使い分けるんですよ。
パリ旅行やフランス語圏の友人とのコミュニケーション、オンラインでのフランス人との交流など、様々なシーンで役立つこと間違いなし!「またね」一つでも、TPOに合わせた言い方ができると、グッと印象が良くなりますよ。
フォーマルな場面でも使える基本的な別れの挨拶から、友達同士でのカジュアルな「またね」まで、状況別に詳しく解説します。発音のコツや実際の会話例も交えながら、フランス語の別れの挨拶をマスターしていきましょう!
目次
基本的な別れの挨拶
1. Au revoir (オウ ルヴォワール)
最も一般的な「さようなら」の表現です。直訳すると「また会う日まで」という意味があります。フォーマルな場面でも、カジュアルな場面でも使える便利な表現で、どんな相手にも失礼になりません。
「Au revoir, Monsieur」(さようなら、〇〇さん)のように、相手の名前や敬称をつけると、より丁寧な印象になります。
2. À bientôt (ア ビヤント)
「また近いうちに」という意味です。近い将来、再び会える期待を込めた表現です。友人や知人との別れの際によく使われます。メールや手紙の締めくくりにも適しています。
より強調したい場合は「À très bientôt (ア トレ ビヤント)」と言うこともできます。これは「本当にすぐにまた会いましょう!」というニュアンスで、より親しみを込めた表現になります。
時間を指定した別れの挨拶
3. À tout à l’heure (ア トゥタ ルール)
「また後で」という意味で、同じ日のうちに再会する予定がある時に使います。例えば、休憩に出かける時や、午前中の仕事が終わって、夕方にまた会う予定がある時などに適しています。
4. À tout de suite (ア トゥ ドゥ スュイット)
「すぐに会いましょう」という意味です。数分後や本当にすぐに会う予定がある場合に使用します。
5. 特定の時間を指定する表現
「À + 時間」の形で、次に会う時間を具体的に示すことができます。
- À demain (ア ドゥマン) – また明日
- À ce soir (ア ス ソワール) – 今晩また
- À lundi (ア ランディ) – 月曜日にまた
- À la semaine prochaine (ア ラ スメーヌ プロシェーヌ) – 来週また
これらは「Au revoir」と組み合わせて使うことも多いです。例えば、「Au revoir, à demain!」(さようなら、また明日!)のように。
カジュアルな別れの挨拶
6. À plus tard (ア プリュ タール)
「また後で」という意味で、主に同じ日の後で会う予定がある場合に使います。友人や同僚など、親しい間柄で使うカジュアルな表現です。より長期的な「またね」は「À plus」や「À bientôt」を使うことが一般的です。
若者の間では略して「À plus! (ア プリュ)」と言うこともありますが、年配の方には好まれないこともあるので注意が必要です。
7. Salut (サリュ)
「こんにちは」としても使えますが、別れの挨拶としても使用できます。日本語で言う「じゃあね」に近いニュアンスです。親しい友人との別れの際に使う、とてもカジュアルな表現です。
8. Ciao (チャオ)
イタリア語由来ですが、フランス語でも広く使われています。「Salut」と同様に、とてもカジュアルな「またね」という意味になります。
その他の別れの挨拶
9. Bonne journée (ボンヌ ジュルネ)
「良い一日を」という意味です。昼間の別れの際によく使われます。
10. Bonne soirée (ボンヌ ソワレ)
「良い夕べを」という意味で、夕方や夜の別れの際に使います。
11. Bon week-end (ボン ウィークエンド)
「良い週末を」という意味で、金曜日などの週末前の別れの際に使います。
12. À la prochaine (ア ラ プロシェーヌ)
「また次回に」という意味です。「À la prochaine fois」の「fois(回)」を省略した表現です。
特別な別れの挨拶
13. Adieu (アデュー)
語源は「à + Dieu(神に)」です。「永遠の別れ」を意味する非常に強い表現です。「もう二度と会えないだろう」というニュアンスがあるため、日常の別れには使わないよう注意しましょう。
ただし、南フランスの一部地域では、単なる「さようなら」として日常的に使われることもあるそうです。また、冗談として使うこともあります。