履歴書の書き方|項目別の記入例・NG例・提出マナーまで一気にわかる

履歴書の書き方を基本から丁寧に解説。履歴書の日付・学歴・職歴・志望動機など全項目の正しい書き方と、採用担当者が見るポイントを項目別にまとめました。厚生労働省推奨の最新様式にも対応。テンプレート選びから提出前チェックリストまで、これ一記事で対応できます。

就職活動や転職活動を始めると、まず最初に向き合うのが履歴書の作成ですよね。「久しぶりに書くから書き方を忘れてしまった」「何をどう書けばいいのか自信がない」という方はとても多いです。この記事では、履歴書の基本ルールから項目別の書き方、提出方法まで、初めての方でも迷わず完成できるようにまとめました。

📋 この記事でわかること

  • 履歴書の種類とフォーマットの正しい選び方
  • 日付・写真・住所など基本情報欄の書き方ルール
  • 学歴・職歴欄を時系列で正確に書く方法
  • 志望動機・自己PRで採用担当者の印象に残る書き方
  • 郵送・メール・持参それぞれの提出マナー
  • 提出前に使える20項目チェックリスト

📋 履歴書とは — 採用担当者が何を見ているか

履歴書は、氏名・住所・学歴・職歴・資格・志望動機といったあなたの基本プロフィールをまとめた書類です。フォーマットがほぼ決まっているため、「書く内容の正確さ」と「ビジネスマナーとしての丁寧さ」が特に重視されます。

履歴書と職務経歴書の役割の違い

転職活動では、履歴書と職務経歴書をセットで提出するのが一般的です。この2つは役割がはっきり異なるので、それぞれに何を書くべきか整理しておきましょう。

書類 主な役割 採用担当者が見るポイント
履歴書 基本情報・経歴の概要を伝える 情報の正確さ・記載ルールの遵守・丁寧さ
職務経歴書(しょくむけいれきしょ) 具体的なスキル・実績をアピールする 業務経験の深さ・自己PR・貢献度

職務経歴書は自由フォーマットで書けるのに対して、履歴書はほぼ定型です。だからこそ、「正しく・丁寧に・漏れなく書く」ことが履歴書で最も大切なポイントになります。

採用担当者が最初に確認する3つのポイント

採用担当者は一日に何十枚もの履歴書に目を通します。最初の数秒で受ける印象がその後の評価に影響することも少なくありません。

1
証明写真の印象服装・表情・清潔感が面接でのイメージと結びつきます。スーツやジャケット姿で、明るい表情の写真が好印象です。

2
文字の丁寧さと読みやすさ手書きの場合はとくに、文字の大きさや行間が統一されているかを見られます。PCの場合はフォントと文字サイズの統一が基本です。

3
空欄・記入漏れがないか空欄は「書き忘れ」「意欲が低い」と受け取られる場合があります。書くことがない欄も「特になし」「同上」と記入しましょう。

💡 ポイント

履歴書は「あなたという人物を初めて伝える書類」です。採用担当者が安心して面接に進める材料になるよう、正確さ・丁寧さ・誠実さを意識して作成しましょう。

📄 履歴書の種類とフォーマットの選び方

市販の履歴書には複数の種類があります。また近年は、厚生労働省が推奨する様式も公開されています。どれを使えばいいか迷ったときは、「応募先から指定があればそれに従う、なければ自分の状況に合ったものを選ぶ」のが基本です。

厚生労働省推奨様式(2021年改訂)とは

2021年4月16日、厚生労働省が公正な採用選考を目的に新しい履歴書の様式例を公開しています。従来のJIS規格様式から以下の点が変わりました。

変更項目 旧JIS規格様式 厚生労働省推奨様式(現行)
性別欄 男・女の選択が必須 任意記入に変更(未記載も可)
通勤時間欄 記入欄あり 削除
扶養家族数(配偶者を除く)欄 記入欄あり 削除
配偶者欄 記入欄あり 削除
配偶者の扶養義務欄 記入欄あり 削除
学歴・職歴欄 スペースが比較的小さい 広く確保されており転職者向け

プライバシーへの配慮と公正な採用選考の観点から改訂された様式です。企業から指定がない場合は、この厚生労働省推奨様式を選ぶと安心です。テンプレートはハローワークのサイトから無料でダウンロードできます。

目的別フォーマットの選び方

履歴書にはいくつかのタイプがあります。自分の状況に合ったものを選ぶことで、より効果的にアピールできます。

こんな方におすすめ 選ぶべきフォーマット 特徴
新卒・職歴が少ない方 趣味・特技・自己PR欄が広いもの 学歴・クラブ活動・人物像をアピールしやすい
転職者・職歴が多い方 学歴職歴欄が広いもの(厚労省様式など) 職歴を全て書き切れる行数が確保されている
未経験職・異業種への応募 志望動機・自己PR欄が大きいもの 意欲やポテンシャルを強調しやすい
アルバイト・パート応募 シンプルな一般様式 記入項目が少なく書きやすい

A4とB5どちらを選ぶべきか

一般的な履歴書のサイズはA4(A3二つ折り)とB5(B4二つ折り)の2種類です。どちらを使っても評価に直接影響することはありませんが、転職活動では職務経歴書がA4サイズなので、履歴書もA4に統一するとすっきりして見えます。指定がない場合はA4を選んでおくのが無難です。

✏️ 履歴書の書き方 — 基本ルール6つ

どのフォーマットを使う場合でも、共通して守るべき基本ルールがあります。ここをしっかり押さえておくと、採用担当者に「丁寧な方だな」という印象を与えられます。

ルール1:西暦・和暦の統一と年号早見表

履歴書に記入する年号は西暦・和暦どちらでも構いません。ただし、履歴書全体で必ず統一することが大切です。学歴欄は和暦、資格欄は西暦、というバラバラな書き方は読みにくく、マイナス印象につながります。

西暦 和暦 主な出来事(目安)
2026年 令和8年
2025年 令和7年
2024年 令和6年
2023年 令和5年
2022年 令和4年
2019年 令和元年 令和スタート(5月1日〜)
2018年 平成30年
2009年 平成21年
1989年 平成元年 平成スタート(1月8日〜)

なお、「令和」を「R」と略したり、「平成」を「H」と略したりするのはNGです。元号は正式な漢字表記で書きましょう。

ルール2:手書き vs PC作成 — 業種別の正解

現在はPC作成が主流で、多くの企業でPC作成の履歴書が一般的になっています。「手書き指定」がなければPC作成で問題ありません。

作成方法 向いている場面・業種 注意点
PC作成 IT・メーカー・商社・一般事務など多くの職種 フォント・サイズを統一する。写真は別途印刷して貼る
手書き 法律事務所・不動産・出版など直筆が好まれる職種
応募先から「手書きで」と指定された場合
黒の油性またはゲルインクボールペンを使用。修正液はNG

ルール3:修正テープ・修正液は絶対NG

手書きで書き間違えてしまった場合、修正テープや修正液を使用してはいけません。面倒でも、新しい用紙に最初から書き直すのがルールです。

⚠️ 書き間違えたときの対処法
  • 修正テープ・修正液:NG(改ざんとみなされる場合あり)
  • 二重線+訂正印:ルール上は可ですが、清潔感が損なわれるため書き直しが推奨
  • 新しい用紙への書き直し:最も推奨される対応です

ルール4:空欄はNG — 「特になし」「同上」の使い方

どの欄も空欄のままにしておくと、「記入を忘れた?」「情報を隠している?」と受け取られかねません。書くことがない場合は以下のように対応しましょう。

状況 書き方
現住所と連絡先が同じ 「同上」と記入
資格・免許が特にない 「特になし」と記入
本人希望欄に希望がない 「貴社の規定に従います」と記入
趣味・特技欄が任意だが空欄にしたくない 日常的なものでも正直に書いてOK(読書・料理など)

ルール5:正式名称を使う

住所・学校名・会社名・資格名は略称を避けて正式名称で書きます。よくある略し方の例を確認しておきましょう。

NGな略し方 正しい書き方
・・・(株) 株式会社・・・
○○大 ○○大学
高校 高等学校
英検2級 実用英語技能検定2級 合格
普通免許 普通自動車第一種運転免許
※AT限定の場合は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」と記入します
💡 運転免許の正式名称に関する注意

2007年・2017年の道路交通法改正により、取得時期によって正確な免許の名称が異なります。自分の免許証の「種類」欄を必ず確認してから記入しましょう。免許証の記載内容をそのまま使うのが最も確実です。

ルール6:使い回しはしない

以前に作成した履歴書をそのまま別の企業に使い回すのはNGです。日付・志望動機・応募企業名などの情報がズレてしまい、誠意が伝わりません。応募企業ごとに内容を見直して、志望動機を書き換えるのが基本です。特に手書きの場合は毎回新しい用紙で作成し直す必要があります。

📝 項目別の書き方(基本情報欄)

ここからは各項目の具体的な書き方を見ていきましょう。意外と迷いやすい「日付の書き方」や「証明写真の規格」から確認していきます。

日付の書き方 — 提出日?作成日?

履歴書右上の日付欄は「提出日(企業に渡す日)」を書きます。作成した日ではありません。提出方法によって以下のように変わります。

提出方法 何の日付を書くか
面接で直接渡す場合 面接当日の日付
郵送する場合 封筒を投函する日の日付
メールで送付する場合 メールを送信する日の日付

日付欄は最後に記入するのがおすすめです。先に書いておくと提出日がずれてしまうことがあります。

証明写真の規格と撮影マナー

証明写真は採用担当者が最初に目にする「顔」です。規格を正しく守ったうえで、好印象を与える写真を準備しましょう。

📷 証明写真の基本規格
  • サイズ:縦4cm × 横3cm(一般的な履歴書の場合)
  • 撮影期限:3か月以内に撮影したもの
  • アングル:胸から上の正面向き。顔が髪で隠れないようにする
  • 服装:スーツやジャケットが基本(アルバイトは清潔感のある私服でも可)
  • 表情:軽く口角を上げた自然な笑顔が好印象
  • PC作成でデジタル添付する場合:縦560px × 横420px(または縦600px × 横450px)が目安
⚠️ 気をつけたいこと
  • 免許証・パスポート用の写真は規格が違うため流用しないようにしましょう
  • 写真の裏に氏名を鉛筆で書いておくと、万一剥がれた場合も安心です
  • PC作成の場合でも写真データを直接貼り付けるのではなく、印刷して貼るのが基本です

住所・電話番号・メールアドレスの書き方

基本情報欄でよく迷うポイントをまとめました。

項目 書き方のポイント
住所 都道府県から省略せず、マンション名・部屋番号まで正確に書く。ふりがなは番地を除く町名・マンション名まで
電話番号 連絡がつきやすい番号を記入。固定電話がなければ携帯番号でOK。固定電話があっても携帯の方が出やすければ携帯番号を書いてよい
メールアドレス 会社のアドレスは不可。プライベートのアドレスで、ビジネスで使っても違和感のないものを使用する(ニックネームや過度な装飾はNG)
連絡先欄 現住所と同じ場合は「同上」と記入。引っ越し予定がある場合は新住所を書いたうえで「○月○日転居予定」と添える
📌 基本情報欄まとめ

基本情報欄は「採用担当者があなたに連絡するための情報」でもあります。正確さと読みやすさを意識して、間違いのないよう記入しましょう。

📚 学歴・職歴欄の書き方

履歴書の中でも、学歴・職歴欄は多くの方が迷うポイントです。転職回数が多い方や空白期間がある方でも、ルールに沿って正直に書くことが大切です。

学歴はどこから書く?入学・卒業年度の書き方

学歴欄の書き始めは、最終学歴の一つ前の卒業から書くのが一般的です。最終学歴が大学卒業であれば高校入学から、最終学歴が高校卒業であれば中学校卒業から書きます。新卒の場合は中学校卒業から書くことが多く、転職の場合は高校入学(入学・卒業をセット)から書くのが一般的です。学校名と学部・学科名は正式名称で書き、省略はNGです。

💡 学歴の書き始めの目安
状況 書き始めの目安
新卒就活(大学・短大・専門学校卒) 中学校卒業から
転職活動(大学卒以上) 高校入学から
最終学歴が高校卒業 中学校卒業から
職歴が多く学歴欄が不足する場合 義務教育を省略し高校卒業からでも可
1
最初の行の中央に「学歴」と書く「学歴」とだけ書き、その次の行から入学年月を記入し始めます。

2
時系列で古い順に記入高校入学→卒業→大学入学→卒業の順番で書きます。入学と卒業は必ず1行ずつ分けて記入しましょう。浪人・留年は特に書く必要はありません(年号が正確に記入されていれば事実は伝わります)。休学した場合は「○○年○月 休学(○○の理由)」と記入しましょう。

3
在学中・卒業見込みの書き方就職活動中(新卒)の場合は「○○大学○○学部 卒業見込み」と記入します。アルバイト応募など在籍確認が目的の場合は「在学中」と書いてもよいでしょう。

入学・卒業年度が正確に思い出せない場合は、和暦・西暦の早見表を参照して正確に記入しましょう。誤った年度は経歴詐称とみなされるリスクがあります。

職歴欄の基本 — 時系列・正式社名・「現在に至る」の使い方

職歴欄は学歴欄の下に1行あけて、「職歴」と書いてから記入します。編年体式(へんねんたいしき=時系列順)で古い順に書くのが履歴書のルールです。

記入内容 書き方の例
入社 令和○年○月 株式会社○○○○ 入社
部署・役職(任意)  営業部 配属
異動 令和○年○月 マーケティング部 異動
退職 令和○年○月 一身上の都合により退職
在職中(最後の行) 現在に至る
全職歴の最後 以上(右寄せで記入)
💡 「退職」と「退社」どちらが正しい?

どちらを使っても問題ありません。一般的には「退職」の方が幅広く使われます。履歴書内で統一して使えばOKです。

ケース別の職歴の書き方

職歴は人それぞれキャリアが異なります。よくあるケース別の書き方を確認しておきましょう。

A
転職活動中(在職中)
現在の会社の入社年月を書いたあと、改行して「現在に至る」と記入します。退職予定日が決まっている場合は「令和○年○月 退職予定」と書いてもよいでしょう。

B
空白期間がある場合
空白期間は記入しなくても問題ありませんが、面接で必ず聞かれます。職務経歴書や面接で「資格取得のために勉強していた」「家族の介護に専念していた」などを正直に話せるよう準備しておきましょう。

C
職歴が多くて書ききれない場合
職歴欄に全て書ききれない場合は、入社・退社の事実のみ簡潔に記入し、詳細は職務経歴書に記載します。職歴を省略したり、意図的に記載しないのはNGです。

D
派遣・アルバイト経験の場合
派遣社員として働いた経験は「○○株式会社(派遣元:△△人材派遣株式会社)」のように記載します。正社員経験がなくアルバイトのみの場合は、雇用形態と担当業務を明記して職歴欄に記入しましょう。空欄のままにすると「就労経験なし」と判断されることがあります。

✅ 学歴・職歴欄チェックポイント
  • 年号(西暦・和暦)が全体で統一されているか
  • 学校名・会社名は正式名称(株式会社の位置も含む)で記入したか
  • 「以上」を右寄せで最後の行に記入したか
  • 浪人・留年以外の空白(休学など)は理由を記入したか

✍️ 志望動機・自己PRの書き方

志望動機と自己PRは、履歴書の中であなたの「人柄」と「意欲」を最もアピールできる欄です。採用担当者はここを中心に「うちの会社に必要な人物かどうか」を判断します。定型文を避けて、自分の言葉で書くことが大切です。

💡 履歴書は「貴社」、面接では「御社」

志望動機を書く際、相手の会社を表す言葉は履歴書など書き言葉では「貴社(きしゃ)」、面接や電話など話し言葉では「御社(おんしゃ)」を使います。これはビジネスマナーの基本ですので、書き間違えないよう注意しましょう。

志望動機の3要素構成

志望動機は「何を書けばいいかわからない」という方が多いですが、以下の3つの要素を順番に書くと自然にまとまります。

1
結論:なぜこの企業を志望するのか「貴社を志望した理由は○○です」と、最初に結論を書きます。採用担当者は多くの書類を読むため、最初に要点を伝えることが重要です。

2
背景:転職を考えたきっかけ・これまでの経験「前職での経験を通じて○○を感じた」「○○というスキルをさらに活かしたいと考えた」など、志望動機の根拠を添えます。転職理由はネガティブな表現を避けてポジティブに言い換えましょう。

3
展望:入社後に実現したいこと・貢献できること「入社後は○○に取り組み、○○という形で貢献したいと考えています」と締めくくります。具体的であるほど説得力が増します。

💡 転職理由をポジティブに言い換える例
ネガティブな表現(NG) ポジティブな言い換え(OK)
給料が低かった 自分の努力を正当に評価してもらえる環境を求めて
上司と合わなかった より風通しの良いチームで自分の力を発揮したいと感じた
仕事がつまらなかった 新しい分野でのキャリアアップを目指したいと考えた
会社が潰れそうだった より安定した環境で長期的に成長できる企業を選びたかった

職種別の志望動機例(ポイント付き)

志望動機は応募する職種・企業によって内容を変えるのが基本です。以下は職種別の書き方のポイントです。

職種・業種 盛り込みたいポイント
営業職 数字で示せる実績(前職での達成率・件数など)・「顧客の課題解決」への意欲・貴社製品・サービスへの具体的な共感
事務職 正確さや効率化への意識・使えるソフト(ExcelやWord)の具体的な活用経験・縁の下の力持ちとしての姿勢
IT・エンジニア職 使用できる言語・ツール・開発経験・技術への学習意欲・貴社が手がけるサービスへの興味
医療・介護職 保有資格・ケアへの姿勢・利用者・患者さんと向き合う具体的なエピソード・施設の理念への共感
販売・接客職 コミュニケーション力のエピソード・商品・ブランドへの愛着・お客様に喜ばれた具体的な経験

自己PRの書き方 — 3ステップで強みをまとめる

自己PR欄がある場合は、仕事に活かせる強みを具体的なエピソードと合わせて書きます。以下の3ステップでまとめると伝わりやすくなります。

1
強みを一言で宣言する「私の強みは○○です」と最初に結論を述べます。「コミュニケーション力」「粘り強さ」「問題解決力」など、仕事と結びつく強みを選びましょう。

2
根拠となるエピソードを添える「前職では○○という状況で、○○に取り組み、結果として○○という成果につながりました」と具体的に書きます。数字や事実を使うと説得力が増します。

3
入社後への活かし方を示す「この強みを活かして、貴社では○○に貢献できると考えています」と締めくくります。企業の業務内容に合わせて書くと、採用担当者に「うちで活躍してくれそう」という印象を与えられます。

⚠️ 志望動機・自己PRのNG例
  • 「貴社の将来性に魅力を感じました」→ どの会社にも使える定型文はNG。貴社ならではの具体的な内容を書きましょう
  • 「一生懸命頑張ります」→ 具体性がなく印象に残らない
  • 記入欄の半分以下しか埋まっていない→ 意欲が低く見られる可能性があります。最低でも8割は埋めましょう

📮 提出方法別の注意点

履歴書が完成したら、提出方法に合わせたマナーも確認しておきましょう。提出方法は「郵送・メール添付・持参」の3種類です。

郵送の場合 — 封筒の書き方・同封書類・入れ方

郵送で送る場合は、封筒の選び方から宛名の書き方、書類の入れ方まで気を配りましょう。

1
封筒のサイズA4サイズの書類を折り曲げずに入れられる角形2号(または角形A4号)が基本です。白色の封筒の方が丁寧な印象を与えます。中身が透けないよう二重構造のものを選ぶと安心です。

2
宛名の書き方会社名は正式名称で。担当者が不明な場合は「採用担当者様」、採用部門宛の場合は「人事部 採用担当 御中」と書きます。「様」と「御中」は混在させず、個人名には「様」、部署・部門名には「御中」を使い分けましょう。

3
「応募書類在中」の記入赤字で書いて四角で囲みます。縦書き封筒の場合は表面の左下、横書き封筒の場合は表面の右下に記入するのが正しい位置です。履歴書のみ封入の場合は「履歴書在中」、職務経歴書など複数書類を同封する場合は「応募書類在中」を使います。

4
同封する書類の準備送付状(添え状)・履歴書・職務経歴書が基本セットです。送付状には宛先・日付・同封書類のリストを記載します。

5
封筒への書類の入れ方書類はA4クリアファイルにまとめてから封筒に入れましょう。入れる順番は「送付状(一番上)→ 履歴書 → 職務経歴書 → その他書類」の順が基本です。送付状の表面が封筒の宛名面(表側)に来るよう向きをそろえて入れましょう。

メール添付の場合 — ファイル名・本文マナー

項目 マナー・ルール
ファイル名 「氏名_履歴書.pdf」のように氏名を入れる(例:山田太郎_履歴書.pdf)。ファイル名で誰の書類かわかるようにしましょう
ファイル形式 PDF形式が基本。WordやExcelで作成した場合は、崩れを防ぐためにPDF変換してから送る
パスワード 企業から指定がある場合のみ設定。パスワードは別メールで送る
メール件名 「履歴書送付の件(氏名)」など、内容がひと目でわかるようにする
メール本文 挨拶・応募ポジション・添付書類の確認依頼・連絡先を記載した送付状としての内容を書く

持参する場合のマナー

面接当日に持参する場合は、書類を清潔に保ちましょう。クリアファイルに入れてから封筒に入れると、折れや汚れを防げます。

✅ 持参するときのポイント
  • 封筒には宛名を書かなくてもよいですが、表面左下に「履歴書在中」または「応募書類在中」と赤字で記入しておきましょう
  • 面接室では「本日はよろしくお願いします。履歴書をお持ちしました」と一言添えて両手で渡す
  • 鞄のなかで折れないよう、A4クリアファイル+封筒に入れて持参する

✅ 提出前チェックリスト&よくある質問

提出前20項目チェックリスト

完成した履歴書を送る前に、以下の項目を確認してみてください。思わぬ見落としを防げます。

基本情報・全体
☐ 日付は「提出日」になっているか ☐ 西暦・和暦の表記が全体で統一されているか
☐ 写真は3か月以内に撮影したものか ☐ 写真サイズは規定通り(縦4cm×横3cm)か
☐ 氏名のふりがなは「ふりがな」か「フリガナ」か確認したか ☐ 住所は都道府県から正確に書いたか
学歴・職歴
☐ 学校名・学部名は正式名称で書いたか ☐ 会社名は正式名称(「株式会社」の位置も含む)で書いたか
☐ 入学・卒業年度に誤りがないか ☐ 在職中の場合「現在に至る」と書いたか
☐ 最後の行に「以上」と右寄せで書いたか ☐ 職歴に抜け・漏れがないか
資格・志望動機
☐ 資格名は正式名称で書いたか(「英検」ではなく「実用英語技能検定〇級 合格」など) ☐ 資格の取得年月は正確か
☐ 志望動機は応募企業向けにカスタマイズしてあるか ☐ 志望動機・自己PRで「御社」ではなく「貴社」を使っているか
提出前の最終確認
☐ 空欄はすべて「特になし」「同上」等で対応したか ☐ 誤字・脱字はないか(声に出して読み返すのが効果的)
☐ 手書きの場合、修正テープ・修正液を使っていないか ☐ 提出方法(郵送・メール・持参)に合ったマナーを確認したか

よくある質問

以前作成した履歴書を使い回してもいいですか?
基本的にはNGです。日付・志望動機・応募企業名などが前の会社のままになってしまうリスクがあります。また、日付欄は郵送なら投函日、持参なら面接当日の日付を書くルールなので、そもそも使い回しができません。面倒でも応募ごとに新しく作成しましょう。

履歴書はパソコンで作成して大丈夫ですか?手書きじゃないといけないの?
企業から「手書きで」という指定がない限り、パソコン作成でまったく問題ありません。現在は多くの企業でPC作成が一般的になっています。ただし、法律事務所・不動産業・出版社など、直筆の書類を扱う機会が多い業種では手書きを好む場合もあります。応募先の雰囲気に合わせて判断してみてください。

書き間違えた場合、修正テープを使っても大丈夫ですか?
手書きの履歴書に修正テープや修正液を使うのはNGです。採用担当者に「丁寧さに欠ける」「改ざんしているかもしれない」という印象を与えてしまいます。書き間違えた場合は、面倒でも新しい用紙に最初から書き直すようにしましょう。PC作成であれば修正が簡単なので、手書きが苦手な方はPC作成がおすすめです。

職歴に空白期間があります。どのように書けばいいですか?
空白期間そのものを職歴欄に書く必要はありません。ただし、面接では必ずといっていいほど質問されます。「資格取得の勉強をしていた」「家族の介護に専念していた」「体調を崩していたが現在は回復している」など、理由を正直に・前向きに伝えられるよう準備しておきましょう。空白期間に自己学習や資格取得をしていた場合は、資格欄や自己PR欄でアピールするのも有効です。

証明写真はスマートフォンで撮影してもいいですか?
スマートフォンでの撮影自体は禁止されていませんが、証明写真専用のアプリを使う、または写真館・コンビニの証明写真機で撮影するのがおすすめです。背景・照明・服装など、適切な環境で撮影することが重要です。スマートフォンで撮影する場合は、白い壁を背景にして自然光を利用し、三脚で固定するなど工夫しましょう。採用担当者は写真の印象も判断材料にしていますので、きちんとした写真を用意することをおすすめします。

転職回数が多いのですが、職歴欄に全部書かないといけませんか?
原則として、全ての職歴を記載する必要があります。意図的に短期間の職歴を省くと「経歴詐称」とみなされるリスクがあります。書ききれない場合は、入社・退社の事実のみ簡潔に記入し、職務の詳細は職務経歴書に記載するという方法で対応しましょう。転職回数が多いことを必要以上に気にする必要はなく、各職場でどんな経験を積んだかを正直に伝えることが大切です。

本人希望欄には何を書けばいいですか?
特に希望がない場合は「貴社の規定に従います」と書いておきましょう。空欄のままにするのはNGです。どうしても譲れない条件(勤務地・勤務時間・雇用形態など)がある場合は、簡潔に記載して構いません。ただし、給与や待遇に関する希望は書かない方が無難です。面接の場で話し合うのが適切です。

📋 まとめ

履歴書は、あなたのことを採用担当者に初めて伝える大切な書類です。完璧である必要はありませんが、正確・丁寧・誠実の3点を意識して作成することが、書類選考通過への第一歩になります。

  • フォーマットは厚生労働省推奨様式または自分の状況に合ったものを選ぶ
  • 西暦・和暦は全体で統一し、会社名・学校名は正式名称で記入する
  • 職歴は全て時系列で記入し、在職中は「現在に至る」で締める
  • 志望動機は「結論→背景→展望」の構成で書き、書き言葉は「貴社」を使う
  • 提出前は20項目チェックリストで確認してから送る

履歴書に自信がない方は、ハローワーク(公共職業安定所)で書き方セミナーや添削サービスを無料で受けることもできます。ぜひ活用してみてください。