ゲジゲジは益虫? 害虫じゃない!

ゲジゲジは見た目が気持ち悪いため、家の中で発見したら、びっくりしてしまいますよね。

できれば、そのままいなくなって欲しいと思うわけですが、家具の隙間などに入っていってしまうところを見たら気が気でなくなります。

寝てる間に口の中に入ってきたらどうしよう、などと要らぬ想像をしてしまいます。

ゲジ(出典 wikipedia
ゲジ(蚰蜒、ゲジ類、House centipede)は、ムカデ綱のゲジ目(学名: Scutigeromorpha)に属するムカデの総称、またはそのうちの1種Thereuonema tuberculata を指す和名である。

伝統的にはゲジゲジと呼ばれるが、「ゲジ」が現在の標準和名である。天狗星にちなむ「下食時(げじきどき)」から「ゲジ」となった説や、動きが素早いことから「験者(げんじゃ)」が訛って「ゲジ」となったという語源説がある。

益虫とは

益虫(えきちゅう)という言葉、知らない人も多いと思います。
益虫は害虫の反対の意味を持っており、人の生活に利益をもたらす存在なんです。

ただ、状況によっては益虫が害虫として扱われることもあります。
人間が身勝手なんでしょうけどね。

ゲジゲジは、ゴキブリ・シロアリ・ダニなどの害虫をを捕食するため益虫であると定義することができます。

ただ、見た目や動きに不快感を持つ人が多いため、不快害虫とされてしまうこともあります。
不快害虫とは、人間や作物などに対して実質的に無害ですが、外見の気味悪さにより心理的にダメージを与える虫。

ゲジゲジを害虫か益虫か、どちらに扱うかはその人次第ということですね。

ゴキブリなどを食べてくれると知っていれば、多少ゲジゲジに対する見方も変わるのではないでしょうか。

ゴキブリに困っているのであれば、敢えて放置するというのもありです。

ゲジゲジが捕食している動画

ゲジゲジの生態は?

ゲジゲジは小型の昆虫を食べる肉食動物です。
寿命は5年~6年。
脱皮をして成長していきます。

天敵は鳥などで、捕まりそうになると自ら脚を付け根付近から切り捨て、逃げ延びようとします。切り捨てた脚は少しの間ですが動いているため、囮になるようです。失った脚は脱皮するときに再生されます。

夜行性で、虫の多い落ち葉や石の下、土の中など暗くジメジメした湿気の多い場所に生息。また、隙間を見つけると入り込む習性があり、玄関の僅かな隙間などから家屋に侵入することがあります。
特に気温が下がると越冬場所を求めて室内に入り込んでくる可能性が高まります。

毒性はある?

ゲジの攻撃性は低いため、人を噛んだりすることはあまりないようです。
もし噛まれても、人体に影響するほどの毒はありません。ただし、傷口から雑菌に感染することもあるため、消毒するなどの対処は必要です。
蚊のように病原菌を媒介することはありません。

ゲジの侵入予防対策

  • 市販の殺虫剤を家の外周に散布する。
  • ドアの下・エアコンのパイプ穴・床下収納・排水溝・換気口・壁のわずかな隙間などが主な侵入経路となるため、コーキング剤で隙間を塞ぐことができる場合は対処する。
  • ゲジが入り込んで来そうな場所に防虫成分が含まれているアロマの香りを漂わせる。
    防虫効果が期待できるアロマはシトロネラ・パイン・ヒバ・ラベンダー・ユーカリ・ゼラニウム・ペパーミント・レモングラス・レモン・パチュリ・ティートリー・ローズゼラニウム・ヒノキなど。
    コットンや脱脂綿に数滴たらして置いたり、スプレーで噴霧します。
    ハッカ油でも効果が期待できますのでコスト的にはオススメです。

家屋に侵入した場合の対処

一般的な殺虫スプレーで駆除できますが、ペットを飼っていたり、赤ちゃんがいる場合はできるだけ室内で噴射したくないですよね。
そういった場合は、瞬間凍結するスプレーがオススメです。